詩篇(51~100篇)

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第51篇

聖歌隊の指揮者によってうたわせたダビデの歌、これはダビデがバテセバに通った後預言者ナタンがきたときによんだもの

神よ、あなたのいつくしみによって、わたしをあわれみ、あなたの豊かなあわれみによって、わたしのもろもろのとがをぬぐい去ってください。1

わたしの不義をことごとく洗い去り、わたしの罪からわたしを清めてください。2

わたしは自分のとがを知っています。わたしの罪はいつもわたしの前にあります。3

わたしはあなたにむかい、ただあなたに罪を犯し、あなたの前に悪い事を行いました。それゆえ、あなたが宣告をお与えになるときは正しく、あなたが人をさばかれるときは誤りがありません。4

見よ、わたしは不義のなかに生れました。わたしの母は罪のうちにわたしをみごもりました。5

見よ、あなたは真実を心のうちに求められます。それゆえ、わたしの隠れた心に知恵を教えてください。6

ヒソプをもって、わたしを清めてください、わたしは清くなるでしょう。わたしを洗ってください、わたしは雪よりも白くなるでしょう。7

わたしに喜びと楽しみとを満たし、あなたが砕いた骨を喜ばせてください。8

み顔をわたしの罪から隠し、わたしの不義をことごとくぬぐい去ってください。9

神よ、わたしのために清い心をつくり、わたしのうちに新しい、正しい霊を与えてください。10

わたしをみ前から捨てないでください。あなたの聖なる霊をわたしから取らないでください。11

あなたの救の喜びをわたしに返し、自由の霊をもって、わたしをささえてください。12

そうすればわたしは、とがを犯した者にあなたの道を教え、罪びとはあなたに帰ってくるでしょう。13

神よ、わが救の神よ、血を流した罪からわたしを助け出してください。わたしの舌は声高らかにあなたの義を歌うでしょう。14

主よ、わたしのくちびるを開いてください。わたしの口はあなたの誉をあらわすでしょう。15

あなたはいけにえを好まれません。たといわたしが燔祭をささげてもあなたは喜ばれないでしょう。16

神の受けられるいけにえは砕けた魂です。神よ、あなたは砕けた悔いた心をかろしめられません。17

あなたのみこころにしたがってシオンに恵みを施し、エルサレムの城壁を築きなおしてください。18

その時あなたは義のいけにえと燔祭と、全き燔祭とを喜ばれるでしょう。その時あなたの祭壇に雄牛がささげられるでしょう。19

第52篇

聖歌隊の指揮者によってうたわせたダビデのマスキールの歌。これはエドムびとドエグがサウルにきて、「ダビデはアヒメレクの家にきた」と告げたときにダビデがよんだもの

力ある者よ、何ゆえあなたは神を敬う人に与えた災について誇るのか。あなたはひねもす人を滅ぼすことをたくらむ。1

虚偽を行う者よ、あなたの舌は鋭いかみそりのようだ。2

あなたは善よりも悪を好み、まことを語るよりも偽りを語ることを好む。3〔セラ

欺きの舌よ、あなたはすべての滅ぼす言葉を好む。4

しかし神はとこしえにあなたを砕き、あなたを捕えて、その天幕から引き離し、生ける者の地から、あなたの根を絶やされる。5〔セラ

正しい者はこれを見て恐れ、彼を笑って言うであろう、6「神をおのが避け所とせず、その富の豊かなるを頼み、その宝に寄り頼む人を見よ」と。7

しかし、わたしは神の家にある緑のオリブの木のようだ。わたしは世々かぎりなく神のいつくしみを頼む。8

あなたがこの事をなされたので、わたしはとこしえに、あなたに感謝し、聖徒の前であなたのみ名をふれ示そう。これはよいことだからである。9

第53篇

聖歌隊の指揮者によってマハラテのしらべにあわせてうたわせたダビデのマスキールの歌

愚かな者は心のうちに「神はない」と言う。彼らは腐れはて、憎むべき不義をおこなった。善を行う者はない。1

神は天から人の子を見おろして、賢い者、神を尋ね求める者があるかないかを見られた。2

彼らは皆そむき、みなひとしく堕落した。善を行う者はない、ひとりもない。3

悪を行う者は悟りがないのか。彼らは物食うようにわが民を食らい、また神を呼ぶことをしない。4

彼らは恐るべきことのない時に大いに恐れた。神はよこしまな者の骨を散らされるからである。神が彼らを捨てられるので、彼らは恥をこうむるであろう。5

どうか、シオンからイスラエルの救が出るように。神がその民の繁栄を回復される時、ヤコブは喜び、イスラエルは楽しむであろう。6

第54篇

聖歌隊の指揮者によって琴をもってうたわせたダビデのマスキールの歌。これはジフびとがサウルにきて、「ダビデはわれらのうちに隠れている」と言った時によんだもの

神よ、み名によってわたしを救い、み力によってわたしをさばいてください。1

神よ、わたしの祈をきき、わが口の言葉に耳を傾けてください。2

高ぶる者がわたしに逆らって起り、あらぶる者がわたしのいのちを求めています。彼らは神をおのが前に置くことをしません。3〔セラ

見よ、神はわが助けぬし、主はわがいのちを守られるかたです。4

神はわたしのあだに災をもって報いられるでしょう。あなたのまことをもって彼らを滅ぼしてください。5

わたしは喜んであなたにいけにえをささげます。主よ、わたしはみ名に感謝します。これはよい事だからです。6

あなたはすべての悩みからわたしを救い、わたしの目に敵の敗北を見させられたからです。7

第55篇

聖歌隊の指揮者によって琴をもってうたわせたダビデのマスキールの歌

神よ、わたしの祈に耳を傾けてください。わたしの願いを避けて身を隠さないでください。1

わたしにみこころをとめ、わたしに答えてください。わたしは悩みによって弱りはて、2敵の声と、悪しき者のしえたげとによって気が狂いそうです。彼らはわたしに悩みを臨ませ、怒ってわたしを苦しめるからです。3

わたしの心はわがうちにもだえ苦しみ、死の恐れがわたしの上に落ちました。4

恐れとおののきがわたしに臨み、はなはだしい恐れがわたしをおおいました。5

わたしは言います、

「どうか、はとのように翼をもちたいものだ。そうすればわたしは飛び去って安きを得るであろう。6

わたしは遠くのがれ去って、野に宿ろう。7〔セラ

わたしは急ぎ避難して、はやてとあらしをのがれよう」と。8

主よ、彼らのはかりごとを打ち破ってください。彼らの舌を混乱させてください。わたしは町のうちに暴力と争いとを見るからです。9

彼らは昼も夜も町の城壁の上を歩きめぐり、町のうちには害悪と悩みとがあります。10

また滅ぼす事が町のうちにあり、しえたげと欺きとはその市場を離れることがありません。11

わたしをののしる者は敵ではありません。もしそうであるならば忍ぶことができます。わたしにむかって高ぶる者はあだではありません。もしそうであるならば身を隠して彼を避けることができます。12

しかしそれはあなたです、わたしと同じ者、わたしの同僚、わたしの親しい友です。13

われらはたがいに楽しく語らい、つれだって神の宮に上りました。14

どうぞ、死を彼らに臨ませ、生きたままで陰府に下らせ、恐れをもって彼らを墓に去らせてください。15

しかしわたしが神に呼ばわれば、主はわたしを救われます。16

夕べに、あしたに、真昼にわたしが嘆きうめけば、主はわたしの声を聞かれます。17

たといわたしを攻める者が多くとも、主はわたしがたたかう戦いからわたしを安らかに救い出されます。18

昔からみくらに座しておられる神は聞いて彼らを悩まされるでしょう。〔セラ

彼らはおきてを守らず、神を恐れないからです。19

わたしの友はその親しき者に手を伸ばして、その契約を破った。20

その口は牛酪よりもなめらかだが、その心には戦いがある。その言葉は油よりもやわらかだが、それは抜いたつるぎである。21

あなたの荷を主にゆだねよ。主はあなたをささえられる。主は正しい人の動かされるのを決してゆるされない。22

しかし主よ、あなたは彼らを滅びの穴に投げ入れられます。血を流す者と欺く者とはおのが日の半ばも生きながらえることはできません。しかしわたしはあなたに寄り頼みます。23

第56篇

聖歌隊の指揮者によって、「遠き所におる音をたてぬはと」のしらべにあわせてうたわせたダビデのミクタムの歌。これはダビデがガテでペリシテびとに捕えられたときによんだもの

神よ、どうかわたしをあわれんでください。人々がわたしを踏みつけ、あだする人々がひねもすわたしをしえたげます。1

わたしの敵はひねもすわたしを踏みつけ、誇りたかぶって、わたしと戦う者が多いのです。2

わたしが恐れるときは、あなたに寄り頼みます。3

わたしは神によって、そのみ言葉をほめたたえます。わたしは神に信頼するゆえ、恐れることはありません。肉なる者はわたしに何をなし得ましょうか。4

彼らはひねもすわたしの事を妨害し、その思いはことごとくわたしにわざわいします。5

彼らは共に集まって身をひそめ、わたしの歩みに目をとめ、わたしのいのちをうかがい求めます。6

神よ、彼らにその罪を報い、憤りをもってもろもろの民を倒してください。7

あなたはわたしのさすらいを数えられました。わたしの涙をあなたの皮袋にたくわえてください。これは皆あなたの書にしるされているではありませんか。8

わたしが呼び求める日に、わたしの敵は退きます。これによって神がわたしを守られることを知ります。9

わたしは神によってそのみ言葉をほめたたえ、主によってそのみ言葉をほめたたえます。10

わたしは神に信頼するゆえ、恐れることはありません。人はわたしに何をなし得ましょうか。11

神よ、わたしがあなたに立てた誓いは果さなければなりません。わたしは感謝の供え物をあなたにささげます。12

あなたはわたしの魂を死から救い、わたしの足を守って倒れることなく、いのちの光のうちで神の前にわたしを歩ませられたからです。13

第57篇

聖歌隊の指揮者によって、「滅ぼすな」というしらべにあわせてうたわせたダビデのミクタムの歌。これはダビデが洞にはいってサウルの手をのがれたときによんだもの

神よ、わたしをあわれんでください。わたしをあわれんでください。わたしの魂はあなたに寄り頼みます。滅びのあらしの過ぎ去るまではあなたの翼の陰をわたしの避け所とします。1

わたしはいと高き神に呼ばわります。わたしのためにすべての事をなしとげられる神に呼ばわります。2

神は天から送ってわたしを救い、わたしを踏みつける者をはずかしめられます。〔セラ

すなわち神はそのいつくしみとまこととを送られるのです。3

わたしは人の子らをむさぼり食らうししの中に横たわっています。彼らの歯はほこ、また矢、彼らの舌は鋭いつるぎです。4

神よ、みずからを天よりも高くし、みさかえを全地の上にあげてください。5

彼らはわたしの足を捕えようと網を設けました。わたしの魂はうなだれました。彼らはわたしの前に穴を掘りました。しかし彼らはみずからその中に陥ったのです。6〔セラ

神よ、わたしの心は定まりました。わたしの心は定まりました。わたしは歌い、かつほめたたえます。7

わが魂よ、さめよ。立琴よ、琴よ、さめよ。わたしはしののめを呼びさまします。8

主よ、わたしはもろもろの民の中であなたに感謝し、もろもろの国の中であなたをほめたたえます。9

あなたのいつくしみは大きく、天にまで及び、あなたのまことは雲にまで及びます。10

神よ、みずからを天よりも高くし、みさかえを全地の上にあげてください。11

第58篇

聖歌隊の指揮者によって、「滅ぼすな」というしらべにあわせてうたわせたダビデのミクタムの歌

あなたがた力ある者よ、まことにあなたがたは正しい事を語り、公平をもって人の子らをさばくのか。1

否、あなたがたは心のうちに悪い事をたくらみ、その手は地に暴虐を行う。2

悪しき者は胎を出た時から、そむき去り、生れ出た時から、あやまちを犯し、偽りを語る。3

彼らはへびの毒のような毒をもち、魔法使または巧みに呪文を唱える者の声を聞かない耳をふさぐ耳しいのまむしのようである。4-5

神よ、彼らの口の歯を折ってください。主よ、若いししのきばを抜き砕いてください。6

彼らを流れゆく水のように消え去らせ、踏み倒される若草のように衰えさせてください。7

また溶けてどろどろになるかたつむりのように、時ならず生れた日を見ぬ子のようにしてください。8

あなたがたの釜がまだいばらの熱を感じない前に青いのも、燃えているのも共につむじ風に吹き払われるように彼らを吹き払ってください。9

正しい者は復讐を見て喜び、その足を悪しき者の血で洗うであろう。10

そして人々は言うであろう、「まことに正しい者には報いがある。まことに地にさばきを行われる神がある」と。11

第59篇

聖歌隊の指揮者によって、「滅ぼすな」というしらべにあわせてうたわせたダビデのミクタムの歌。これはサウルがダビデを殺そうとして人をつかわし、その家をうかがわせたときダビデのよんだもの

わが神よ、どうかわたしをわが敵から助け出し、わたしに逆らって起りたつ者からお守りください。1

悪を行う者からわたしを助け出し、血を流す人からわたしをお救いください。2

見よ、彼らはひそみかくれて、わたしの命をうかがい、力ある人々が共に集まってわたしを攻めます。主よ、わたしにとがも罪もなく、3わたしにあやまちもないのに、彼らは走りまわって備えをします。わたしを助けるために目をさまして、ごらんください。4

万軍の神、主よ、あなたはイスラエルの神です。目をさまして、もろもろの国民を罰し、悪をたくらむ者どもに、あわれみを施さないでください。5〔セラ

彼らは夕ごとに帰ってきて、犬のようにほえて町をあさりまわる。6

見よ、彼らはその口をもってほえ叫び、そのくちびるをもってうなり、「だれが聞くものか」と言う。7

しかし、主よ、あなたは彼らを笑い、もろもろの国民をあざけり笑われる。8

わが力よ、わたしはあなたにむかってほめ歌います。神よ、あなたはわたしの高きやぐらです。9

わが神はそのいつくしみをもってわたしを迎えられる。わが神はわたしに敵の敗北を見させられる。10

どうぞ、わが民の忘れることのないために、彼らを殺さないでください。主、われらの盾よ、み力をもって彼らをよろめかせ、彼らを倒れさせないでください。11

彼らの口の罪、そのくちびるの言葉のために彼らをその高ぶりに捕われさせてください。彼らが語るのろいと偽りのために 12憤りをもって彼らを滅ぼし、もはやながらえることのないまでに、彼らを滅ぼしてください。そうすれば地のはてまで、人々は神がヤコブを治められることを知るに至るでしょう。13〔セラ

彼らは夕ごとに帰ってきて、犬のようにほえて町をあさりまわる。14

彼らは食い物のためにあるきまわり、飽くことを得なければ怒りうなる。15

しかし、わたしはあなたのみ力をうたい、朝には声をあげてみいつくしみを歌います。あなたはわたしの悩みの日にわが高きやぐらとなり、わたしの避け所となられたからです。16

わが力よ、わたしはあなたにむかってほめうたいます。神よ、あなたはわが高きやぐら、わたしにいつくしみを賜わる神であられるからです。17

第60篇

聖歌隊の指揮者によって、「あかしのゆり」というしらべにあわせて教のためにうたわせたダビデのミクタムの歌。これはダビデが、アラムナハライムおよびアラムゾバと戦ったとき、ヨアブがその帰りに、塩の谷でエドムびと一万二千人を殺したときによんだもの

神よ、あなたはわれらを捨て、われらを打ち破られました。あなたは憤られました。再びわれらをかえしてください。1

あなたは国を震わせ、これを裂かれました。その破れをいやしてください。国が揺れ動くのです。2

あなたはその民に耐えがたい事をさせ、人をよろめかす酒をわれらに飲ませられました。3

あなたは弓の前からのがれた者を再び集めようとあなたを恐れる者のために一つの旗を立てられました。4〔セラ

あなたの愛される者が助けを得るために、右の手をもって勝利を与え、われらに答えてください。5

神はその聖所で言われた、「わたしは大いなる喜びをもってシケムを分かち、スコテの谷を分かち与えよう。6ギレアデはわたしのもの、マナセもわたしのものである。エフライムはわたしのかぶと、ユダはわたしのつえである。7モアブはわたしの足だらい、エドムにはわたしのくつを投げる。ペリシテについては、かちどきをあげる」と。8

だれがわたしを堅固な町に至らせるでしょうか。だれがわたしをエドムに導くでしょうか。9

神よ、あなたはわれらを捨てられたではありませんか。神よ、あなたはわれらの軍勢と共に出て行かれません。10

われらに助けを与えて、あだにむかわせてください。人の助けはむなしいのです。11

われらは神によって勇ましく働きます。われらのあだを踏みにじる者は神だからです。12

第61篇

聖歌隊の指揮者によって琴にあわせてうたわせたダビデの歌

神よ、わたしの叫びを聞いてください。わたしの祈に耳を傾けてください。1

わが心のくずおれるとき、わたしは地のはてからあなたに呼ばわります。わたしを導いてわたしの及びがたいほどの高い岩にのぼらせてください。2

あなたはわたしの避け所、敵に対する堅固なやぐらです。3

わたしをとこしえにあなたの幕屋に住まわせ、あなたの翼の陰にのがれさせてください。4〔セラ

神よ、あなたはわたしのもろもろの誓いを聞き、み名を恐れる者に賜わる嗣業をわたしに与えられました。5

どうか王のいのちを延ばし、そのよわいをよろずよに至らせてください。6

彼をとこしえに神の前に王たらしめ、いつくしみとまこととに命じて彼を守らせてください。7

そうすればわたしはとこしえにみ名をほめうたい、日ごとにわたしのもろもろの誓いを果すでしょう。8

第62篇

聖歌隊の指揮者によってエドトンのしらべにしたがってうたわせたダビデの歌

わが魂はもだしてただ神をまつ。わが救は神から来る。1

神こそわが岩、わが救、わが高きやぐらである。わたしはいたく動かされることはない。2

あなたがたは、いつまで人に押し迫るのか。あなたがたは皆、傾いた石がきのように、揺り動くまがきのように人を倒そうとするのか。3

彼らは人を尊い地位から落そうとのみはかり、偽りを喜び、その口では祝福し、心のうちではのろうのである。4〔セラ

わが魂はもだしてただ神をまつ。わが望みは神から来るからである。5

神こそわが岩、わが救、わが高きやぐらである。わたしは動かされることはない。6

わが救とわが誉とは神にある。神はわが力の岩、わが避け所である。7

民よ、いかなる時にも神に信頼せよ。そのみ前にあなたがたの心を注ぎ出せ。神はわれらの避け所である。8〔セラ

低い人はむなしく、高い人は偽りである。彼らをはかりにおけば、彼らは共に息よりも軽い。9

あなたがたは、しえたげにたよってはならない。かすめ奪うことに、むなしい望みをおいてはならない。富の増し加わるとき、これに心をかけてはならない。10

神はひとたび言われた、わたしはふたたびこれを聞いた、力は神に属することを。11

主よ、いつくしみもまたあなたに属することを。あなたは人おのおののわざにしたがって報いられるからである。12

第63篇

ユダの野にあったときによんだダビデの歌

神よ、あなたはわたしの神、わたしは切にあなたをたずね求め、わが魂はあなたをかわき望む。水なき、かわき衰えた地にあるように、わが肉体はあなたを慕いこがれる。1

それでわたしはあなたの力と栄えとを見ようと、聖所にあって目をあなたに注いだ。2

あなたのいつくしみは、いのちにもまさるゆえ、わがくちびるはあなたをほめたたえる。3

わたしは生きながらえる間、あなたをほめ、手をあげて、み名を呼びまつる。4

わたしが床の上であなたを思いだし、夜のふけるままにあなたを深く思うとき、わたしの魂は髄とあぶらとをもってもてなされるように飽き足り、わたしの口は喜びのくちびるをもってあなたをほめたたえる。5-6

あなたはわたしの助けとなられたゆえ、わたしはあなたの翼の陰で喜び歌う。7

わたしの魂はあなたにすがりつき、あなたの右の手はわたしをささえられる。8

しかしわたしの魂を滅ぼそうとたずね求める者は地の深き所に行き、9つるぎの力にわたされ、山犬のえじきとなる。10

しかし王は神にあって喜び、神によって誓う者はみな誇ることができる。偽りを言う者の口はふさがれるからである。11

第64篇

聖歌隊の指揮者によってうたわせたダビデの歌

神よ、わたしが嘆き訴えるとき、わたしの声をお聞きください。敵の恐れからわたしの命をお守りください。1

わたしを隠して、悪を行う者のひそかなはかりごとから免れさせ、不義を行う者のはかりごとから免れさせてください。2

彼らはその舌をつるぎのようにとぎ、苦い言葉を矢のように放ち、3隠れた所から罪なき者を射ようとする。にわかに彼を射て恐れることがない。4

彼らは悪い企てを固くたもち、共にはかり、ひそかにわなをかけて言う、「だれがわれらを見破ることができるか。5だれがわれらの罪をたずね出すことができるか。われらは巧みに、はかりごとを考えめぐらしたのだ」と。人の内なる思いと心とは深い。6

しかし神は矢をもって彼らを射られる。彼らはにわかに傷をうけるであろう。7

神は彼らの舌のゆえに彼らを滅ぼされる。彼らを見る者は皆そのこうべを振るであろう。8

その時すべての人は恐れ、神のみわざを宣べ伝え、そのなされた事を考えるであろう。9

正しい人は主にあって喜び、かつ主に寄り頼む。すべて心の直き者は誇ることができる。10

第65篇

聖歌隊の指揮者によってうたわせたダビデの歌、さんび

神よ、シオンにて、あなたをほめたたえることはふさわしいことである。人はあなたに誓いを果すであろう。1

祈を聞かれる方よ、すべての肉なる者は罪のゆえにあなたに来る。われらのとががわれらに打ち勝つとき、あなたはこれをゆるされる。2-3

あなたに選ばれ、あなたに近づけられて、あなたの大庭に住む人はさいわいである。われらはあなたの家、あなたの聖なる宮の恵みによって飽くことができる。4

われらの救の神よ、地のもろもろのはてと、遠き海の望みであるあなたは恐るべきわざにより、救をもってわれらに答えられる。5

あなたは大能を帯び、そのみ力によって、もろもろの山を堅く立たせられる。6

あなたは海の響き、大波の響き、もろもろの民の騒ぎを静められる。7

それゆえ、地のはてに住む人々も、あなたのもろもろのしるしを見て恐れる。あなたは朝と夕の出る所をして喜び歌わせられる。8

あなたは地に臨んで、これに水をそそぎ、これを大いに豊かにされる。神の川は水で満ちている。あなたはそのように備えして彼らに穀物を与えられる。9

あなたはその田みぞを豊かにうるおし、そのうねを整え、夕立ちをもってそれを柔らかにし、そのもえ出るのを祝福し、10またその恵みをもって年の冠とされる。あなたの道にはあぶらがしたたる。11

野の牧場はしたたり、小山は喜びをまとい、12牧場は羊の群れを着、もろもろの谷は穀物をもっておおわれ、彼らは喜び呼ばわって共に歌う。13

第66篇

聖歌隊の指揮者によってうたわせた歌、さんび

全地よ、神にむかって喜び呼ばわれ。1

そのみ名の栄光を歌え。栄えあるさんびをささげよ。2

神に告げよ。「あなたのもろもろのみわざは恐るべきかな。大いなるみ力によって、あなたの敵はみ前に屈服し、3全地はあなたを拝み、あなたをほめうたい、み名をほめうたうであろう」と。4〔セラ

来て、神のみわざを見よ。人の子らにむかってなされることは恐るべきかな。5

神は海を変えて、かわいた地とされた。人々は徒歩で川を渡った。その所でわれらは神を喜んだ。6

神は大能をもって、とこしえに統べ治め、その目はもろもろの国民を監視される。そむく者はみずからを高くしてはならない。7〔セラ

もろもろの民よ、われらの神をほめよ。神をほめたたえる声を聞えさせよ。8

神はわれらを生きながらえさせ、われらの足のすべるのをゆるされない。9

神よ、あなたはわれらを試み、しろがねを練るように、われらを練られた。10

あなたはわれらを網にひきいれ、われらの腰に重き荷を置き、11人々にわれらの頭の上を乗り越えさせられた。われらは火の中、水の中を通った。しかしあなたはわれらを広い所に導き出された。12

わたしは燔祭をもってあなたの家に行き、わたしの誓いをあなたに果します。13

これはわたしが悩みにあったとき、わたしのくちびるの言い出したもの、わたしの口が約束したものです。14

わたしは肥えたものの燔祭を雄羊のいけにえの煙と共にあなたにささげ、雄牛と雄やぎとをささげます。15〔セラ

すべて神を恐れる者よ、来て聞け。神がわたしのためになされたことを告げよう。16

わたしは声をあげて神に呼ばわり、わが舌をもって神をあがめた。17

もしわたしが心に不義をいだいていたならば、主はお聞きにならないであろう。18

しかし、まことに神はお聞きになり、わが祈の声にみこころをとめられた。19

神はほむべきかな。神はわが祈をしりぞけず、そのいつくしみをわたしから取り去られなかった。20

第67篇

聖歌隊の指揮者によって琴にあわせてうたわせた歌、さんび

どうか、神がわれらをあわれみ、われらを祝福し、そのみ顔をわれらの上に照されるように。1〔セラ

これはあなたの道があまねく地に知られ、あなたの救の力がもろもろの国民のうちに知られるためです。2

神よ、民らにあなたをほめたたえさせ、もろもろの民にあなたをほめたたえさせてください。3

もろもろの国民を楽しませ、また喜び歌わせてください。あなたは公平をもってもろもろの民をさばき、地の上なるもろもろの国民を導かれるからです。4〔セラ

神よ、民らにあなたをほめたたえさせ、もろもろの民にあなたをほめたたえさせてください。5

地はその産物を出しました。神、われらの神はわれらを祝福されました。6

神はわれらを祝福されました。地のもろもろのはてにことごとく神を恐れさせてください。7

第68篇

聖歌隊の指揮者によってうたわせたダビデの歌、さんび

神よ、立ちあがって、その敵を散らし、神を憎む者をみ前から逃げ去らせてください。1

煙の追いやられるように彼らを追いやり、ろうの火の前に溶けるように悪しき者を神の前に滅ぼしてください。2

しかし正しい者を喜ばせ、神の前に喜び踊らせ、喜び楽しませてください。3

神にむかって歌え、そのみ名をほめうたえ。雲に乗られる者にむかって歌声をあげよ。その名は主、そのみ前に喜び踊れ。4

その聖なるすまいにおられる神はみなしごの父、やもめの保護者である。5

神は寄るべなき者に住むべき家を与え、めしゅうどを解いて幸福に導かれる。しかしそむく者はかわいた地に住む。6

神よ、あなたが民に先だち出て、荒野を進み行かれたとき、7〔セラ

シナイの主なる神の前に、イスラエルの神なる神の前に、地は震い、天は雨を降らせました。8

神よ、あなたは豊かな雨を降らせて、疲れ衰えたあなたの嗣業の地を回復され、9あなたの群れは、そのうちにすまいを得ました。神よ、あなたは恵みをもって貧しい者のために備えられました。10

主は命令を下される。おとずれを携えた女たちの大いなる群れは言う、11「もろもろの軍勢の王たちは逃げ去り、逃げ去った」と。

家にとどまる女たちは獲物を分ける、12たとい彼らは羊のおりの中にとどまるとも。はとの翼は、しろがねをもっておおわれ、その羽はきらめくこがねをもっておおわれる。13

全能者がかしこで王たちを散らされたとき、ザルモンに雪が降った。14

神の山、バシャンの山、峰かさなる山、バシャンの山よ。15

峰かさなるもろもろの山よ、何ゆえ神がすまいにと望まれた山をねたみ見るのか。まことに主はとこしえにそこに住まわれる。16

主は神のいくさ車幾千万をもって、シナイから聖所に来られた。17

あなたはとりこを率い、人々のうちから、またそむく者のうちから贈り物をうけて、高い山に登られた。主なる神がそこに住まわれるためである。18

日々にわれらの荷を負われる主はほむべきかな。神はわれらの救である。19〔セラ

われらの神は救の神である。死からのがれ得るのは主なる神による。20

神はその敵のこうべを打ち砕き、おのがとがの中に歩む者の毛深い頭のいただきを打ち砕かれる。21

主は言われた、「わたしはバシャンから彼らを携え帰り、海の深い所から彼らを携え帰る。22あなたはその足を彼らの血に浸し、あなたの犬の舌はその分け前を敵から得るであろう」と。23

神よ、人々はあなたのこうごうしい行列を見た。わが神、わが王の、聖所に進み行かれるのを見た。24

歌う者は前に行き、琴をひく者はあとになり、おとめらはその間にあって手鼓を打って言う、25「大いなる集会で神をほめよ。イスラエルの源から出た者よ、主をほめまつれ」と。26

そこに彼らを導く年若いベニヤミンがおり、その群れの中にユダの君たちがおり、ゼブルンの君たち、ナフタリの君たちがいる。27

神よ、あなたの大能を奮い起してください。われらのために事をなされた神よ、あなたの力をお示しください。28

エルサレムにあるあなたの宮のために、王たちはあなたに贈り物をささげるでしょう。29

葦の中に住む獣、もろもろの民の子牛を率いる雄牛の群れをいましめてください。みつぎ物をむさぼる者たちを足の下に踏みつけ、戦いを好むもろもろの民を散らしてください。30

青銅をエジプトから持ちきたらせ、エチオピヤには急いでその手を神に伸べさせてください。31

地のもろもろの国よ、神にむかって歌え、主をほめうたえ。32〔セラ

いにしえからの天の天に乗られる主にむかってほめうたえ。見よ、主はみ声を出し、力あるみ声を出される。33

力を神に帰せよ。その威光はイスラエルの上にあり、その力は雲の中にある。34

神はその聖所で恐るべく、イスラエルの神はその民に力と勢いとを与えられる。神はほむべきかな。35

第69篇

聖歌隊の指揮者によってゆりの花のしらべにあわせてうたわせたダビデの歌

神よ、わたしをお救いください。大水が流れ来て、わたしの首にまで達しました。1

わたしは足がかりもない深い泥の中に沈みました。わたしは深い水に陥り、大水がわたしの上を流れ過ぎました。2

わたしは叫びによって疲れ、わたしののどはかわき、わたしの目は神を待ちわびて衰えました。3

ゆえなく、わたしを憎む者はわたしの頭の毛よりも多く、偽ってわたしの敵となり、わたしを滅ぼそうとする者は強いのです。わたしは盗まなかった物をも償わなければならないのですか。4

神よ、あなたはわたしの愚かなことを知っておられます。わたしのもろもろのとがはあなたに隠れることはありません。5

万軍の神、主よ、あなたを待ち望む者がわたしの事によって、はずかしめられることのないようにしてください。イスラエルの神よ、あなたを求める者がわたしの事によって、恥を負わせられることのないようにしてください。6

わたしはあなたのためにそしりを負い、恥がわたしの顔をおおったのです。7

わたしはわが兄弟には、知らぬ者となり、わが母の子らには、のけ者となりました。8

あなたの家を思う熱心がわたしを食いつくし、あなたをそしる者のそしりがわたしに及んだからです。9

わたしが断食をもってわたしの魂を悩ませば、かえってそれによってそしりをうけました。10

わたしが荒布を衣とすれば、かえって彼らのことわざとなりました。11

わたしは門に座する者の話題となり、酔いどれの歌となりました。12

しかし主よ、わたしはあなたに祈ります。神よ、恵みの時に、あなたのいつくしみの豊かなるにより、わたしにお答えください。13

あなたのまことの救により、わたしを泥の中に沈まぬよう助け出してください。わたしを憎む者から、また深い水からわたしを助け出してください。14

大水がわたしの上を流れ過ぎることなく、淵がわたしをのむことなく、穴がその口をわたしの上に閉じることのないようにしてください。15

主よ、あなたのいつくしみの深きにより、わたしにお答えください。あなたのあわれみの豊かなるにより、わたしを顧みてください。16

あなたの顔をしもべに隠さないでください。わたしは悩んでいるのです。すみやかにわたしにお答えください。17

わたしに近く寄って、わたしをあがない、わが敵のゆえにわたしをお救いください。18

あなたはわたしの受けるそしりと、恥と、はずかしめとを知っておられます。わたしのあだは皆あなたの前にあります。19

そしりがわたしの心を砕いたので、わたしは望みを失いました。わたしは同情する者を求めたけれども、ひとりもなく、慰める者を求めたけれども、ひとりも見ませんでした。20

彼らはわたしの食物に毒を入れ、わたしのかわいた時に酢を飲ませました。21

彼らの前の食卓を網とし、彼らが犠牲をささげる祭を、わなとしてください。22

彼らの目を暗くして見えなくし、彼らの腰を常に震わせ、23あなたの憤りを彼らの上にそそぎ、あなたの激しい怒りを彼らに追いつかせてください。24

彼らの宿営を荒し、ひとりもその天幕に住まわせないでください。25

彼らはあなたが撃たれた者を迫害し、あなたが傷つけられた者をさらに苦しめるからです。26

彼らに、罰に罰を加え、あなたの赦免にあずからせないでください。27

彼らをいのちの書から消し去って、義人のうちに記録されることのないようにしてください。28

しかしわたしは悩み苦しんでいます。神よ、あなたの救がわたしを高い所に置かれますように。29

わたしは歌をもって神の名をほめたたえ、感謝をもって神をあがめます。30

これは雄牛または角とひずめのある雄牛にまさって主を喜ばせるでしょう。31

へりくだる者は、これを見て喜べ。神を求める者よ、あなたがたの心を生きかえらせよ。32

主は乏しい者に聞き、その捕われ人をかろしめられないからである。33

天と地は主をほめたたえ、海とその中に動くあらゆるものは主をほめたたえよ。34

神はシオンを救い、ユダの町々を建て直されるからである。そのしもべらはそこに住んでこれを所有し、35そのしもべらの子孫はこれを継ぎ、み名を愛する者はその中に住むであろう。36

第70篇

聖歌隊の指揮者によってうたわせたダビデの記念の歌

神よ、みこころならばわたしをお救いください。主よ、すみやかにわたしをお助けください。1

わたしのいのちをたずね求める者どもを恥じあわてさせてください。わたしのそこなわれることを願う者どもをうしろに退かせ、恥を負わせてください。2

「あはぁ、あはぁ」と言う者どもを自分の恥によって恐れおののかせてください。3

すべてあなたを尋ね求める者はあなたによって喜び楽しむように。あなたの救を愛する者はつねに「神は大いなるかな」ととなえるように。4

しかし、わたしは貧しく、かつ乏しい。神よ、急いでわたしに来てください。あなたはわが助け、わが救主です。主よ、ためらわないでください。5

第71篇

主よ、わたしはあなたに寄り頼む。とこしえにわたしをはずかしめないでください。1

あなたの義をもってわたしを助け、わたしを救い出してください。あなたの耳を傾けて、わたしをお救いください。2

わたしのためにのがれの岩となり、わたしを救う堅固な城となってください。あなたはわが岩、わが城だからです。3

わが神よ、悪しき者の手からわたしを救い、不義、残忍な人の支配から、わたしを救い出してください。4

主なる神よ、あなたはわたしの若い時からのわたしの望み、わたしの頼みです。5

わたしは生れるときからあなたに寄り頼みました。あなたはわたしを母の胎から取り出されたかたです。わたしは常にあなたをほめたたえます。6

わたしは多くの人に怪しまれるような者となりました。しかしあなたはわたしの堅固な避け所です。7

わたしの口はひねもす、あなたをたたえるさんびと、頌栄とをもって満たされています。8

わたしが年老いた時、わたしを見離さないでください。わたしが力衰えた時、わたしを見捨てないでください。9

わたしの敵はわたしについて語り、わたしのいのちをうかがう者は共にはかって、10「神は彼を見捨てた。彼を助ける者がないから彼を追って捕えよ」と言います。11

神よ、わたしに遠ざからないでください。わが神よ、すみやかに来てわたしを助けてください。12

わたしにあだする者を恥じさせ、滅ぼしてください。わたしをそこなわんとする者を、そしりと、はずかしめとをもっておおってください。13

しかしわたしは絶えず望みをいだいて、いよいよあなたをほめたたえるでしょう。14

わたしの口はひねもすあなたの義と、あなたの救とを語るでしょう。わたしはその数を知らないからです。15

わたしは主なる神の大能のみわざを携えゆき、ただあなたの義のみを、ほめたたえるでしょう。16

神よ、あなたはわたしを若い時から教えられました。わたしはなお、あなたのくすしきみわざを宣べ伝えます。17

神よ、わたしが年老いて、しらがとなるとも、あなたの力をきたらんとするすべての代に宣べ伝えるまで、わたしを見捨てないでください。18

神よ、あなたの大能と義とは高い天にまで及ぶ。あなたは大いなる事をなされました。神よ、だれかあなたに等しい者があるでしょうか。19

あなたはわたしを多くの重い悩みにあわされましたが、再びわたしを生かし、地の深い所から引きあげられるでしょう。20

あなたはわたしの誉を増し、再びわたしを慰められるでしょう。21

わが神よ、わたしはまた立琴をもってあなたと、あなたのまこととをほめたたえます。イスラエルの聖者よ、わたしは琴をもってあなたをほめ歌います。22

わたしがあなたにむかってほめ歌うとき、わがくちびるは喜び呼ばわり、あなたがあがなわれたわが魂もまた喜び呼ばわるでしょう。23

わたしの舌もまたひねもすあなたの義を語るでしょう。わたしをそこなわんとした者が恥じあわてたからです。24

第72篇

ソロモンの歌

神よ、あなたの公平を王に与え、あなたの義を王の子に与えてください。1

彼は義をもってあなたの民をさばき、公平をもってあなたの貧しい者をさばくように。2

もろもろの山と丘とは義によって民に平和を与えるように。3

彼は民の貧しい者の訴えを弁護し、乏しい者に救を与え、しえたげる者を打ち砕くように。4

彼は日と月とのあらんかぎり、世々生きながらえるように。5

彼は刈り取った牧草の上に降る雨のごとく、地を潤す夕立ちのごとく臨むように。6

彼の世に義は栄え、平和は月のなくなるまで豊かであるように。7

彼は海から海まで治め、川から地のはてまで治めるように。8

彼のあだは彼の前にかがみ、彼の敵はちりをなめるように。9

タルシシおよび島々の王たちはみつぎを納め、シバとセバの王たちは贈り物を携えて来るように。10

もろもろの王は彼の前にひれ伏し、もろもろの国民は彼に仕えるように。11

彼は乏しい者をその呼ばわる時に救い、貧しい者と、助けなき者とを救う。12

彼は弱い者と乏しい者とをあわれみ、乏しい者のいのちを救い、13彼らのいのちを、しえたげと暴力とからあがなう。彼らの血は彼の目に尊い。14

彼は生きながらえ、シバの黄金が彼にささげられ、彼のために絶えず祈がささげられ、ひねもす彼のために祝福が求められるように。15

国のうちには穀物が豊かにみのり、その実はレバノンのように山々の頂に波打ち、人々は野の草のごとく町々に栄えるように。16

彼の名はとこしえに続き、その名声は日のあらん限り、絶えることのないように。人々は彼によって祝福を得、もろもろの国民は彼をさいわいなる者ととなえるように。17

イスラエルの神、主はほむべきかな。ただ主のみ、くすしきみわざをなされる。18

その光栄ある名はとこしえにほむべきかな。全地はその栄光をもって満たされるように。アァメン、アァメン。19

エッサイの子ダビデの祈は終った。20

第73篇

アサフの歌

神は正しい者にむかい、心の清い者にむかって、まことに恵みふかい。1

しかし、わたしは、わたしの足がつまずくばかり、わたしの歩みがすべるばかりであった。2

これはわたしが、悪しき者の栄えるのを見て、その高ぶる者をねたんだからである。3

彼らには苦しみがなく、その身はすこやかで、つやがあり、4ほかの人々のように悩むことがなく、ほかの人々のように打たれることはない。5

それゆえ高慢は彼らの首飾となり、暴力は衣のように彼らをおおっている。6

彼らは肥え太って、その目はとびいで、その心は愚かな思いに満ちあふれている。7

彼らはあざけり、悪意をもって語り、高ぶって、しえたげを語る。8

彼らはその口を天にさからって置き、その舌は地をあるきまわる。9

それゆえ民は心を変えて彼らをほめたたえ、彼らのうちにあやまちを認めない。10

彼らは言う、「神はどうして知り得ようか、いと高き者に知識があろうか」と。11

見よ、これらは悪しき者であるのに、常に安らかで、その富が増し加わる。12

まことに、わたしはいたずらに心をきよめ、罪を犯すことなく手を洗った。13

わたしはひねもす打たれ、朝ごとに懲しめをうけた。14

もしわたしが「このような事を語ろう」と言ったなら、わたしはあなたの子らの代を誤らせたであろう。15

しかし、わたしがこれを知ろうと思いめぐらしたとき、これはわたしにめんどうな仕事のように思われた。16

わたしが神の聖所に行って、彼らの最後を悟り得たまではそうであった。17

まことにあなたは彼らをなめらかな所に置き、彼らを滅びに陥らせられる。18

なんと彼らはまたたくまに滅ぼされ、恐れをもって全く一掃されたことであろう。19

あなたが目をさまして彼らの影をかろしめられるとき、彼らは夢みた人の目をさました時のようである。20

わたしの魂が痛み、わたしの心が刺されたとき、21わたしは愚かで悟りがなく、あなたに対しては獣のようであった。22

けれどもわたしは常にあなたと共にあり、あなたはわたしの右の手を保たれる。23

あなたはさとしをもってわたしを導き、その後わたしを受けて栄光にあずからせられる。24

わたしはあなたのほかに、だれを天にもち得よう。地にはあなたのほかに慕うものはない。25

わが身とわが心とは衰える。しかし神はとこしえにわが心の力、わが嗣業である。26

見よ、あなたに遠い者は滅びる。あなたは、あなたにそむく者を滅ぼされる。27

しかし神に近くあることはわたしに良いことである。わたしは主なる神をわが避け所として、あなたのもろもろのみわざを宣べ伝えるであろう。28

第74篇

アサフのマスキールの歌

神よ、なぜ、われらをとこしえに捨てられるのですか。なぜ、あなたの牧の羊に怒りを燃やされるのですか。1

昔あなたが手に入れられたあなたの公会、すなわち、あなたの嗣業の部族となすためにあがなわれたものを思い出してください。あなたが住まわれたシオンの山を思い出してください。2

とこしえの滅びの跡に、あなたの足を向けてください。敵は聖所で、すべての物を破壊しました。3

あなたのあだは聖所の中でほえさけび、彼らのしるしを立てて、しるしとしました。4

彼らは上の入口では、おのをもって木の格子垣を切り倒しました。5

また彼らは手おのと鎚とをもって聖所の彫り物をことごとく打ち落しました。6

彼らはあなたの聖所に火をかけ、み名のすみかをけがして、地に倒しました。7

彼らは心のうちに言いました、「われらはことごとくこれを滅ぼそう」と。彼らは国のうちの神の会堂をことごとく焼きました。8

われらは自分たちのしるしを見ません。預言者も今はいません。そしていつまで続くのか、われらのうちには、知る者がありません。9

神よ、あだはいつまであざけるでしょうか。敵はとこしえにあなたの名をののしるでしょうか。10

なぜあなたは手を引かれるのですか。なぜあなたは右の手をふところに入れておかれるのですか。11

神はいにしえからわたしの王であって、救を世の中に行われた。12

あなたはみ力をもって海をわかち、水の上の龍の頭を砕かれた。13

あなたはレビヤタンの頭をくだき、これを野の獣に与えてえじきとされた。14

あなたは泉と流れとを開き、絶えず流れるもろもろの川をからされた。15

昼はあなたのもの、夜もまたあなたのもの。あなたは光と太陽とを設けられた。16

あなたは地のもろもろの境を定め、夏と冬とを造られた。17

主よ、敵はあなたをあざけり、愚かな民はあなたのみ名をののしります。この事を思い出してください。18

どうかあなたのはとの魂を野の獣にわたさないでください。貧しい者のいのちをとこしえに忘れないでください。19

あなたの契約をかえりみてください。地の暗い所は暴力のすまいで満ちています。20

しえたげられる者を恥じさせないでください。貧しい者と乏しい者とにみ名をほめたたえさせてください。21

神よ、起きてあなたの訴えをあげつらい、愚かな者のひねもすあなたをあざけるのをみこころにとめてください。22

あなたのあだの叫びを忘れないでください。あなたの敵の絶えずあげる騒ぎを忘れないでください。23

第75篇

聖歌隊の指揮者によって、「滅ぼすな」というしらべにあわせてうたわせたアサフの歌、さんび

神よ、われらはあなたに感謝します。われらは感謝します。われらはあなたのみ名を呼び、あなたのくすしきみわざを語ります。1

定まった時が来れば、わたしは公平をもってさばく。2

地とすべてこれに住むものがよろめくとき、わたしはその柱を堅くする。3〔セラ

わたしは、誇る者には「誇るな」と言い、悪しき者には「角をあげるな、4角を高くあげるな、高慢な態度をもって語るな」と言う。5

上げることは東からでなく、西からでなく、また荒野からでもない。6

それはさばきを行われる神であって、神はこれを下げ、かれを上げられる。7

主の手には杯があって、よく混ぜた酒があわだっている。主がこれを注ぎ出されると、地のすべての悪しき者はこれを一滴も残さずに飲みつくすであろう。8

しかしわたしはとこしえに喜び、ヤコブの神をほめうたいます。9

悪しき者の角はことごとく切り離されるが正しい者の角はあげられるであろう。10

第76篇

聖歌隊の指揮者によって琴にあわせてうたわせたアサフの歌、さんび

神はユダに知られ、そのみ名はイスラエルにおいて偉大である。1

その幕屋はサレムにあり、そのすまいはシオンにある。2

かしこで神は弓の火矢を折り、盾とつるぎと戦いの武器をこわされた。3〔セラ

あなたは永久の山々にまさって光栄あり、威厳がある。4

雄々しい者はかすめられ、彼らは眠りに沈み、いくさびとは皆その手を施すことができなかった。5

ヤコブの神よ、あなたのとがめによって、乗り手と馬とは深い眠りに陥った。6

しかし、あなたこそは恐るべき方である。あなたが怒りを発せられるとき、だれがみ前に立つことができよう。7

あなたは天からさばきを仰せられた。神が地のしえたげられた者を救うために、さばきに立たれたとき、地は恐れて、沈黙した。8-9〔セラ

まことに人の怒りはあなたをほめたたえる。怒りの余りをあなたは帯とされる。10

あなたがたの神、主に誓いを立てて、それを償え。その周囲のすべての者は恐るべき主に贈り物をささげよ。11

主はもろもろの君たちのいのちを断たれる。主は地の王たちの恐るべき者である。12

第77篇

聖歌隊の指揮者によってエドトンのしらべにしたがってうたわせたアサフの歌

わたしは神にむかい声をあげて叫ぶ。わたしが神にむかって声をあげれば、神はわたしに聞かれる。1

わたしは悩みの日に主をたずね求め、夜はわが手を伸べてたゆむことなく、わが魂は慰められるのを拒む。2

わたしは神を思うとき、嘆き悲しみ、深く思うとき、わが魂は衰える。3〔セラ

あなたはわたしのまぶたをささえて閉じさせず、わたしは物言うこともできないほどに悩む。4

わたしは昔の日を思い、いにしえの年を思う。5

わたしは夜、わが心と親しく語り、深く思うてわが魂を探り、言う、6「主はとこしえにわれらを捨てられるであろうか。ふたたび、めぐみを施されないであろうか。7そのいつくしみはとこしえに絶え、その約束は世々ながくすたれるであろうか。8神は恵みを施すことを忘れ、怒りをもってそのあわれみを閉じられたであろうか」と。9〔セラ

その時わたしは言う、「わたしの悲しみはいと高き者の右の手が変ったことである」と。10

わたしは主のみわざを思い起す。わたしは、いにしえからのあなたのくすしきみわざを思いいだす。11

わたしは、あなたのすべてのみわざを思い、あなたの力あるみわざを深く思う。12

神よ、あなたの道は聖である。われらの神のように大いなる神はだれか。13

あなたは、くすしきみわざを行われる神である。あなたは、もろもろの民の間に、その大能をあらわし、14その腕をもっておのれの民をあがない、ヤコブとヨセフの子らをあがなわれた。15〔セラ

神よ、大水はあなたを見た。大水はあなたを見ておののき、淵もまた震えた。16

雲は水を注ぎいだし、空は雷をとどろかし、あなたの矢は四方にきらめいた。17

あなたの雷のとどろきは、つむじ風の中にあり、あなたのいなずまは世を照し、地は震い動いた。18

あなたの大路は海の中にあり、あなたの道は大水の中にあり、あなたの足跡はたずねえなかった。19

あなたは、その民をモーセとアロンの手によって羊の群れのように導かれた。20

第78篇

アサフのマスキールの歌

わが民よ、わが教を聞き、わが口の言葉に耳を傾けよ。1

わたしは口を開いて、たとえを語り、いにしえからの、なぞを語ろう。2

これはわれらがさきに聞いて知ったこと、またわれらの先祖たちがわれらに語り伝えたことである。3

われらはこれを子孫に隠さず、主の光栄あるみわざと、その力と、主のなされたくすしきみわざとをきたるべき代に告げるであろう。4

主はあかしをヤコブのうちにたて、おきてをイスラエルのうちに定めて、その子孫に教うべきことをわれらの先祖たちに命じられた。5

これは次の代に生れる子孫がこれを知り、みずから起って、そのまた子孫にこれを伝え、6彼らをして神に望みをおき、神のみわざを忘れず、その戒めを守らせるためである。7

またその先祖たちのようにかたくなで、そむく者のやからとなり、その心が定まりなく、その魂が神に忠実でないやからとならないためである。8

エフライムの人々は武装し、弓を携えたが、戦いの日に引き返した。9

彼らは神の契約を守らず、そのおきてにしたがって歩むことを拒み、10神がなされた事と、彼らに示されたくすしきみわざとを忘れた。11

神はエジプトの地と、ゾアンの野でくすしきみわざを彼らの先祖たちの前に行われた。12

神は海を分けて彼らを通らせ、水を立たせて山のようにされた。13

昼は雲をもって彼らを導き、夜は、よもすがら火の光をもって彼らを導かれた。14

神は荒野で岩を裂き、淵から飲むように豊かに彼らに飲ませ、15また岩から流れを引いて、川のように水を流れさせられた。16

ところが彼らはなお神にむかって罪をかさね、荒野でいと高き者にそむき、17おのが欲のために食物を求めて、その心のうちに神を試みた。18

また彼らは神に逆らって言った、「神は荒野に宴を設けることができるだろうか。19見よ、神が岩を打たれると、水はほとばしりいで、流れがあふれた。神はまたパンを与えることができるだろうか。民のために肉を備えることができるだろうか」と。20

それゆえ、主は聞いて憤られた。火はヤコブにむかって燃えあがり、怒りはイスラエルにむかって立ちのぼった。21

これは彼らが神を信ぜず、その救の力を信用しなかったからである。22

しかし神は上なる大空に命じて天の戸を開き、23彼らの上にマナを降らせて食べさせ、天の穀物を彼らに与えられた。24

人は天使のパンを食べた。神は彼らに食物をおくって飽き足らせられた。25

神は天に東風を吹かせ、み力をもって南風を導かれた。26

神は彼らの上に肉をちりのように降らせ、翼ある鳥を海の砂のように降らせて、27その宿営のなか、そのすまいのまわりに落された。28

こうして彼らは食べて、飽き足ることができた。神が彼らにその望んだものを与えられたからである。29

ところが彼らがまだその欲を離れず、食物がなお口の中にあるうちに、30神の怒りが彼らにむかって立ちのぼり、彼らのうちの最も強い者を殺し、イスラエルのうちのえり抜きの者を打ち倒された。31

すべてこれらの事があったにもかかわらず、彼らはなお罪を犯し、そのくすしきみわざを信じなかった。32

それゆえ神は彼らの日を息のように消えさせ、彼らの年を恐れをもって過ごさせられた。33

神が彼らを殺されたとき、彼らは神をたずね、悔いて神を熱心に求めた。34

こうして彼らは、神は彼らの岩、いと高き神は彼らのあがないぬしであることを思い出した。35

しかし彼らはその口をもって神にへつらい、その舌をもって神に偽りを言った。36

彼らの心は神にむかって堅実でなく、神の契約に真実でなかった。37

しかし神はあわれみに富まれるので、彼らの不義をゆるして滅ぼさず、しばしばその怒りをおさえて、その憤りをことごとくふり起されなかった。38

また神は、彼らがただ肉であって、過ぎ去れば再び帰りこぬ風であることを思い出された。39

幾たび彼らは野で神にそむき、荒野で神を悲しませたことであろうか。40

彼らはかさねがさね神を試み、イスラエルの聖者を怒らせた。41

彼らは神の力をも、神が彼らをあだからあがなわれた日をも思い出さなかった。42

神はエジプトでもろもろのしるしをおこない、ゾアンの野でもろもろの奇跡をおこない、43彼らの川を血に変らせて、その流れを飲むことができないようにされた。44

神ははえの群れを彼らのうちに送って彼らを食わせ、かえるを送って彼らを滅ぼされた。45

また神は彼らの作物を青虫にわたし、彼らの勤労の実をいなごにわたされた。46

神はひょうをもって彼らのぶどうの木を枯らし、霜をもって彼らのいちじく桑の木を枯らされた。47

神は彼らの家畜をひょうにわたし、彼らの群れを燃えるいなずまにわたされた。48

神は彼らの上に激しい怒りと、憤りと、恨みと、悩みと、滅ぼす天使の群れとを放たれた。49

神はその怒りのために道を設け、彼らの魂を死から免れさせず、そのいのちを疫病にわたされた。50

神はエジプトですべてのういごを撃ち、ハムの天幕で彼らの力の初めの子を撃たれた。51

こうして神はおのれの民を羊のように引き出し、彼らを荒野で羊の群れのように導き、52彼らを安らかに導かれたので彼らは恐れることがなかった。しかし海は彼らの敵をのみつくした。53

神は彼らをその聖地に伴い、その右の手をもって獲たこの山に伴いこられた。54

神は彼らの前からもろもろの国民を追い出し、その地を分けて嗣業とし、イスラエルの諸族を彼らの天幕に住まわせられた。55

しかし彼らはいと高き神を試み、これにそむいて、そのもろもろのあかしを守らず、56そむき去って、先祖たちのように真実を失い、狂った弓のようにねじれた。57

彼らは高き所を設けて神を怒らせ、刻んだ像をもって神のねたみを起した。58

神は聞いて大いに怒り、イスラエルを全くしりぞけられた。59

神は人々のなかに設けた幕屋なるシロのすまいを捨て、60その力をとりことならせ、その栄光をあだの手にわたされた。61

神はその民をつるぎにわたし、その嗣業にむかって大いなる怒りをもらされた。62

火は彼らの若者たちを焼きつくし、彼らのおとめたちは婚姻の歌を失い、63彼らの祭司たちはつるぎによって倒れ、彼らのやもめたちは嘆き悲しむことさえしなかった。64

そのとき主は眠った者のさめたように、勇士が酒によって叫ぶように目をさまして、65そのあだを撃ち退け、とこしえの恥を彼らに負わせられた。66

神はヨセフの天幕をしりぞけ、エフライムの部族を選ばず、67ユダの部族を選び、神の愛するシオンの山を選ばれた。68

神はその聖所を高い天のように建て、とこしえに基を定められた地のように建てられた。69

神はそのしもべダビデを選んで、羊のおりから取り、70乳を与える雌羊の番をするところからつれて来て、その民ヤコブ、その嗣業イスラエルの牧者とされた。71

こうして彼は直き心をもって彼らを牧し、巧みな手をもって彼らを導いた。72

第79篇

アサフの歌

神よ、もろもろの異邦人はあなたの嗣業の地を侵し、あなたの聖なる宮をけがし、エルサレムを荒塚としました。1

彼らはあなたのしもべのしかばねを空の鳥に与えてえさとし、あなたの聖徒の肉を地の獣に与え、2その血をエルサレムのまわりに水のように流し、これを葬る人がありませんでした。3

われらは隣り人にそしられ、まわりの人々に侮られ、あざけられる者となりました。4

主よ、いつまでなのですか。とこしえにお怒りになられるのですか。あなたのねたみは火のように燃えるのですか。5

どうか、あなたを知らない異邦人と、あなたの名を呼ばない国々の上にあなたの怒りを注いでください。6

彼らはヤコブを滅ぼし、そのすみかを荒したからです。7

われらの先祖たちの不義をみこころにとめられず、あわれみをもって、すみやかにわれらを迎えてください。われらは、はなはだしく低くされたからです。8

われらの救の神よ、み名の栄光のためにわれらを助け、み名のためにわれらを救い、われらの罪をおゆるしください。9

どうして異邦人は言うのでしょう、「彼らの神はどこにいるのか」と。あなたのしもべらの流された血の報いをわれらのまのあたりになして、異邦人に知らせてください。10

捕われ人の嘆きをあなたのみ前にいたらせ、あなたの大いなる力により、死に定められた者を守りながらえさせてください。11

主よ、われらの隣り人があなたをそしったそしりを七倍にして彼らのふところに報い返してください。12

そうすれば、あなたの民、あなたの牧の羊は、とこしえにあなたに感謝し、世々あなたをほめたたえるでしょう。13

第80篇

聖歌隊の指揮者によってゆりの花のしらべにあわせてうたわせたアサフのあかしの歌

イスラエルの牧者よ、羊の群れのようにヨセフを導かれる者よ、耳を傾けてください。ケルビムの上に座せられる者よ、光を放ってください。1

エフライム、ベニヤミン、マナセの前にあなたの力を振り起し、来て、われらをお救いください。2

神よ、われらをもとに返し、み顔の光を照してください。そうすればわれらは救をえるでしょう。3

万軍の神、主よ、いつまで、その民の祈にむかってお怒りになるのですか。4

あなたは涙のパンを彼らに食わせ、多くの涙を彼らに飲ませられました。5

あなたはわれらを隣り人のあざけりとし、われらの敵はたがいにあざわらいました。6

万軍の神よ、われらをもとに返し、われらの救われるため、み顔の光を照してください。7

あなたは、ぶどうの木をエジプトから携え出し、もろもろの国民を追い出して、これを植えられました。8

あなたはこれがために地を開かれたので、深く根ざして、国にはびこりました。9

山々はその影でおおわれ、神の香柏はその枝でおおわれました。10

これはその枝を海にまでのべ、その若枝を大川にまでのべました。11

あなたは何ゆえ、そのかきをくずして道ゆくすべての人にその実を摘み取らせられるのですか。12

林のいのししはこれを荒し、野のすべての獣はこれを食べます。13

万軍の神よ、再び天から見おろして、このぶどうの木をかえりみてください。14

あなたの右の手の植えられた幹と、みずからのために強くされた枝とをかえりみてください。15

彼らは火をもってこれを焼き、これを切り倒しました。彼らをみ顔のとがめによって滅ぼしてください。16

しかしあなたの手をその右の手の人の上におき、みずからのために強くされた人の子の上においてください。17

そうすれば、われらはあなたを離れ退くことはありません。われらを生かしてください。われらはあなたのみ名を呼びます。18

万軍の神、主よ、われらをもとに返し、み顔の光を照してください。そうすればわれらは救をえるでしょう。19

第81篇

聖歌隊の指揮者によってギテトのしらべにあわせてうたわせたアサフの歌

われらの力なる神にむかって高らかに歌え。ヤコブの神にむかって喜びの声をあげよ。1

歌をうたい、鼓を打て。良い音の琴と立琴とをかきならせ。2

新月と満月とわれらの祭の日とにラッパを吹きならせ。3

これはイスラエルの定め、ヤコブの神のおきてである。4

神が出てエジプトの国を攻められたとき、ヨセフのなかにこれを立てて、あかしとされた。

わたしはかしこでまだ知らなかった言葉を聞いた、5

「わたしはあなたの肩から重荷をのぞき、あなたの手をかごから免れさせた。6

あなたが悩んだとき、呼ばわったのでわたしはあなたを救った。わたしは雷の隠れた所で、あなたに答え、メリバの水のほとりで、あなたを試みた。7〔セラ

わが民よ、聞け、わたしはあなたに勧告する。イスラエルよ、あなたがわたしに聞き従うことを望む。8

あなたのうちに他の神があってはならない。あなたは外国の神を拝んではならない。9

わたしはエジプトの国から、あなたをつれ出したあなたの神、主である。あなたの口を広くあけよ、わたしはそれを満たそう。10

しかしわが民はわたしの声に聞き従わず、イスラエルはわたしを好まなかった。11

それゆえ、わたしは彼らをそのかたくなな心にまかせ、その思いのままに行くにまかせた。12

わたしはわが民のわたしに聞き従い、イスラエルのわが道に歩むことを欲する。13

わたしはすみやかに彼らの敵を従え、わが手を彼らのあだに向けよう。14

主を憎む者も彼らに恐れ従い、彼らの時はとこしえに続くであろう。15

わたしは麦の最も良いものをもってあなたを養い、岩から出た蜜をもってあなたを飽かせるであろう」。16

第82篇

アサフの歌

神は神の会議のなかに立たれる。神は神々のなかで、さばきを行われる。1

「あなたがたはいつまで不正なさばきをなし、悪しき者に好意を示すのか。2〔セラ

弱い者と、みなしごとを公平に扱い、苦しむ者と乏しい者の権利を擁護せよ。3

弱い者と貧しい者を救い、彼らを悪しき者の手から助け出せ」。4

彼らは知ることなく、悟ることもなくて、暗き中をさまよう。地のもろもろの基はゆり動いた。5

わたしは言う、「あなたがたは神だ、あなたがたは皆いと高き者の子だ。6しかし、あなたがたは人のように死に、もろもろの君のひとりのように倒れるであろう」。7

神よ、起きて、地をさばいてください。すべての国民はあなたのものだからです。8

第83篇

アサフの歌、さんび

神よ、沈黙を守らないでください。神よ、何も言わずに、黙っていないでください。1

見よ、あなたの敵は騒ぎたち、あなたを憎む者は頭をあげました。2

彼らはあなたの民にむかって巧みなはかりごとをめぐらし、あなたの保護される者にむかって相ともに計ります。3

彼らは言います、「さあ、彼らを断ち滅ぼして国を立てさせず、イスラエルの名をふたたび思い出させないようにしよう」。4

彼らは心をひとつにして共にはかり、あなたに逆らって契約を結びます。5

すなわちエドムの天幕に住む者とイシマエルびと、モアブとハガルびと、6ゲバルとアンモンとアマレク、ペリシテとツロの住民などです。7

アッスリヤもまた彼らにくみしました。彼らはロトの子孫を助けました。8〔セラ

あなたがミデアンにされたように、キション川でシセラとヤビンにされたように、彼らにしてください。9

彼らはエンドルで滅ぼされ、地のために肥料となりました。10

彼らの貴人をオレブとゼエブのように、そのすべての君たちをゼバとザルムンナのようにしてください。11

彼らは言いました、「われらは神の牧場を獲て、われらの所有にしよう」と。12

わが神よ、彼らを巻きあげられるちりのように、風の前のもみがらのようにしてください。13

林を焼く火のように、山を燃やす炎のように、14あなたのはやてをもって彼らを追い、つむじかぜをもって彼らを恐れさせてください。15

彼らの顔に恥を満たしてください。主よ、そうすれば彼らはあなたの名を求めるでしょう。16

彼らをとこしえに恥じ恐れさせ、あわて惑って滅びうせさせてください。17

主という名をおもちになるあなたのみ、全地をしろしめすいと高き者であることを彼らに知らせてください。18

第84篇

聖歌隊の指揮者によってギテトのしらべにあわせてうたわせたコラの子の歌

万軍の主よ、あなたのすまいはいかに麗しいことでしょう。1

わが魂は絶えいるばかりに主の大庭を慕い、わが心とわが身は生ける神にむかって喜び歌います。2

すずめがすみかを得、つばめがそのひなをいれる巣を得るように、万軍の主、わが王、わが神よ、あなたの祭壇のかたわらにわがすまいを得させてください。3

あなたの家に住み、常にあなたをほめたたえる人はさいわいです。4〔セラ

その力があなたにあり、その心がシオンの大路にある人はさいわいです。5

彼らはバカの谷を通っても、そこを泉のある所とします。また前の雨は池をもってそこをおおいます。6

彼らは力から力に進み、シオンにおいて神々の神にまみえるでしょう。7

万軍の神、主よ、わが祈をおききください。ヤコブの神よ、耳を傾けてください。8〔セラ

神よ、われらの盾をみそなわし、あなたの油そそがれた者の顔をかえりみてください。9

あなたの大庭にいる一日は、よそにいる千日にもまさるのです。わたしは悪の天幕にいるよりは、むしろ、わが神の家の門守となることを願います。10

主なる神は日です、盾です。主は恵みと誉とを与え、直く歩む者に良い物を拒まれることはありません。11

万軍の主よ、あなたに信頼する人はさいわいです。12

第85篇

聖歌隊の指揮者によってうたわせたコラの子の歌

主よ、あなたはみ国にめぐみを示し、ヤコブの繁栄を回復されました。1

あなたはその民の不義をゆるし、彼らの罪をことごとくおおわれました。2〔セラ

あなたはすべての怒りを捨て、激しい憤りを遠ざけられました。3

われらの救の神よ、われらを回復し、われらに対するあなたの憤りをおやめください。4

あなたはとこしえにわれらを怒り、よろずよまで、あなたの怒りを延ばされるのですか。5

あなたの民が、あなたによって喜びを得るため、われらを再び生かされないのですか。6

主よ、あなたのいつくしみをわれらに示し、あなたの救をわれらに与えてください。7

わたしは主なる神の語られることを聞きましょう。主はその民、その聖徒、ならびにその心を主に向ける者に、平和を語られるからです。8

まことに、その救は神を恐れる者に近く、その栄光はわれらの国にとどまるでしょう。9

いつくしみと、まこととは共に会い、義と平和とは互に口づけし、10まことは地からはえ、義は天から見おろすでしょう。11

主が良い物を与えられるので、われらの国はその産物を出し、12義は主のみ前に行き、その足跡を道とするでしょう。13

第86篇

ダビデの祈

主よ、あなたの耳を傾けて、わたしにお答えください。わたしは苦しみかつ乏しいからです。1

わたしのいのちをお守りください。わたしは神を敬う者だからです。あなたに信頼するあなたのしもべをお救いください。あなたはわたしの神です。2

主よ、わたしをあわれんでください。わたしはひねもすあなたに呼ばわります。3

あなたのしもべの魂を喜ばせてください。主よ、わが魂はあなたを仰ぎ望みます。4

主よ、あなたは恵みふかく、寛容であって、あなたに呼ばわるすべての者にいつくしみを豊かに施されます。5

主よ、わたしの祈に耳を傾け、わたしの願いの声をお聞きください。6

わたしの悩みの日にわたしはあなたに呼ばわります。あなたはわたしに答えられるからです。7

主よ、もろもろの神のうちにあなたに等しい者はなく、また、あなたのみわざに等しいものはありません。8

主よ、あなたが造られたすべての国民はあなたの前に来て、伏し拝み、み名をあがめるでしょう。9

あなたは大いなる神で、くすしきみわざをなされます。ただあなたのみ、神でいらせられます。10

主よ、あなたの道をわたしに教えてください。わたしはあなたの真理に歩みます。心をひとつにしてみ名を恐れさせてください。11

わが神、主よ、わたしは心をつくしてあなたに感謝し、とこしえに、み名をあがめるでしょう。12

わたしに示されたあなたのいつくしみは大きく、わが魂を陰府の深い所から助け出されたからです。13

神よ、高ぶる者はわたしに逆らって起り、荒ぶる者の群れはわたしのいのちを求め、彼らは自分の前にあなたを置くことをしません。14

しかし主よ、あなたはあわれみと恵みに富み、怒りをおそくし、いつくしみと、まこととに豊かな神でいらせられます。15

わたしをかえりみ、わたしをあわれみ、あなたのしもべにみ力を与え、あなたのはしための子をお救いください。16

わたしに、あなたの恵みのしるしをあらわしてください。そうすれば、わたしを憎む者どもはわたしを見て恥じるでしょう。主よ、あなたはわたしを助け、わたしを慰められたからです。17

第87篇

コラの子の歌、さんび

主が基をすえられた都は聖なる山の上に立つ。1

主はヤコブのすべてのすまいにまさって、シオンのもろもろの門を愛される。2

神の都よ、あなたについて、もろもろの栄光ある事が語られる。3〔セラ

わたしはラハブとバビロンをわたしを知る者のうちに挙げる。ペリシテ、ツロ、またエチオピヤを見よ。「この者はかしこに生れた」と言われる。4

しかしシオンについては「この者も、かの者もその中に生れた」と言われる。いと高き者みずからシオンを堅く立てられるからである。5

主がもろもろの民を登録されるとき、「この者はかしこに生れた」としるされる。6〔セラ

歌う者と踊る者はみな言う、「わがもろもろの泉はあなたのうちにある」と。7

第88篇

聖歌隊の指揮者によってマハラテ・レアノテのしらべにあわせてうたわせたコラの子の歌、さんび。エズラびとヘマンのマスキールの歌

わが神、主よ、わたしは昼、助けを呼び求め、夜、み前に叫び求めます。1

わたしの祈をみ前にいたらせ、わたしの叫びに耳を傾けてください。2

わたしの魂は悩みに満ち、わたしのいのちは陰府に近づきます。3

わたしは穴に下る者のうちに数えられ、力のない人のようになりました。4

すなわち死人のうちに捨てられた者のように、墓に横たわる殺された者のように、あなたが再び心にとめられない者のようになりました。彼らはあなたのみ手から断ち滅ぼされた者です。5

あなたはわたしを深い穴、暗い所、深い淵に置かれました。6

あなたの怒りはわたしの上に重く、あなたはもろもろの波をもってわたしを苦しめられました。7〔セラ

あなたはわが知り人をわたしから遠ざけ、わたしを彼らの忌みきらう者とされました。わたしは閉じこめられて、のがれることはできません。8

わたしの目は悲しみによって衰えました。主よ、わたしは日ごとにあなたを呼び、あなたにむかってわが両手を伸べました。9

あなたは死んだ者のために奇跡を行われるでしょうか。なき人のたましいは起きあがってあなたをほめたたえるでしょうか。10〔セラ

あなたのいつくしみは墓のなかに、あなたのまことは滅びのなかに、宣べ伝えられるでしょうか。11

あなたの奇跡は暗やみに、あなたの義は忘れの国に知られるでしょうか。12

しかし主よ、わたしはあなたに呼ばわります。あしたに、わが祈をあなたのみ前にささげます。13

主よ、なぜ、あなたはわたしを捨てられるのですか。なぜ、わたしにみ顔を隠されるのですか。14

わたしは若い時から苦しんで死ぬばかりです。あなたの脅しにあって衰えはてました。15

あなたの激しい怒りがわたしを襲い、あなたの恐ろしい脅しがわたしを滅ぼしました。16

これらの事がひねもす大水のようにわたしをめぐり、わたしを全く取り巻きました。17

あなたは愛する者と友とをわたしから遠ざけ、わたしの知り人を暗やみにおかれました。18

第89篇

エズラびとエタンのマスキールの歌

主よ、わたしはとこしえにあなたのいつくしみを歌い、わたしの口をもってあなたのまことをよろずよに告げ知らせます。1

あなたのいつくしみはとこしえに堅く立ち、あなたのまことは天のようにゆるぐことはありません。2

あなたは言われました、「わたしはわたしの選んだ者と契約を結び、わたしのしもべダビデに誓った、3『わたしはあなたの子孫をとこしえに堅くし、あなたの王座を建てて、よろずよに至らせる』」。4〔セラ

主よ、もろもろの天にあなたのくすしきみわざをほめたたえさせ、聖なる者のつどいで、あなたのまことをほめたたえさせてください。5

大空のうちに、だれか主と並ぶものがあるでしょうか。神の子らのうちに、だれか主のような者があるでしょうか。6

主は聖なる者の会議において恐るべき神、そのまわりにあるすべての者にまさって大いなる恐るべき者です。7

万軍の神、主よ、主よ、だれかあなたのように大能のある者があるでしょうか。あなたのまことは、あなたをめぐっています。8

あなたは海の荒れるのを治め、その波の起るとき、これを静められます。9

あなたはラハブを、殺された者のように打ち砕き、あなたの敵を力ある腕をもって散らされました。10

もろもろの天はあなたのもの、地もまたあなたのもの、世界とその中にあるものとはあなたがその基をおかれたものです。11

北と南はあなたがこれを造られました。タボルとヘルモンは、み名を喜び歌います。12

あなたは大能の腕をもたれます。あなたの手は強く、あなたの右の手は高く、13義と公平はあなたのみくらの基、いつくしみと、まことはあなたの前に行きます。14

祭の日の喜びの声を知る民はさいわいです。主よ、彼らはみ顔の光のなかを歩み、15ひねもす、み名によって喜び、あなたの義をほめたたえます。16

あなたは彼らの力の栄光だからです。われらの角はあなたの恵みによって高くあげられるでしょう。17

われらの盾は主に属し、われらの王はイスラエルの聖者に属します。18

昔あなたは幻をもってあなたの聖徒に告げて言われました、

「わたしは勇士に栄冠を授け、民の中から選ばれた者を高くあげた。19

わたしはわがしもべダビデを得て、これにわが聖なる油をそそいだ。20

わが手は常に彼と共にあり、わが腕はまた彼を強くする。21

敵は彼をだますことなく、悪しき者は彼を卑しめることはない。22

わたしは彼の前にもろもろのあだを打ち滅ぼし、彼を憎む者どもを打ち倒す。23

わがまことと、わがいつくしみは彼と共にあり、わが名によって彼の角は高くあげられる。24

わたしは彼の手を海の上におき、彼の右の手を川の上におく。25

彼はわたしにむかい『あなたはわが父、わが神、わが救の岩』と呼ぶであろう。26

わたしはまた彼をわがういごとし、地の王たちのうちの最も高い者とする。27

わたしはとこしえに、わがいつくしみを彼のために保ち、わが契約は彼のために堅く立つ。28

わたしは彼の家系をとこしえに堅く定め、その位を天の日数のようにながらえさせる。29

もしその子孫がわがおきてを捨て、わがさばきに従って歩まないならば、30もし彼らがわが定めを犯し、わが戒めを守らないならば、31わたしはつえをもって彼らのとがを罰し、むちをもって彼らの不義を罰する。32

しかし、わたしはわがいつくしみを彼から取り去ることなく、わがまことにそむくことはない。33

わたしはわが契約を破ることなく、わがくちびるから出た言葉を変えることはない。34

わたしはひとたびわが聖によって誓った。わたしはダビデに偽りを言わない。35

彼の家系はとこしえに続き、彼の位は太陽のように常にわたしの前にある。36

また月のようにとこしえに堅く定められ、大空の続くかぎり堅く立つ」。37〔セラ

しかしあなたは、あなたの油そそがれた者を捨ててしりぞけ、彼に対して激しく怒られました。38

あなたはそのしもべとの契約を廃棄し、彼の冠を地になげうって、けがされました。39

あなたはその城壁をことごとくこわし、そのとりでを荒れすたれさせられました。40

そこを通り過ぎる者は皆彼をかすめ、彼はその隣り人のあざけりとなりました。41

あなたは彼のあだの右の手を高くあげ、そのもろもろの敵を喜ばせられました。42

まことに、あなたは彼のつるぎの刃をかえして、彼を戦いに立たせられなかったのです。43

あなたは彼の手から王のつえを取り去り、その王座を地に投げすてられました。44

あなたは彼の若き日をちぢめ、恥をもって彼をおおわれました。45〔セラ

主よ、いつまでなのですか。とこしえにお隠れになるのですか。あなたの怒りはいつまで火のように燃えるのですか。46

主よ、人のいのちの、いかに短く、すべての人の子を、いかにはかなく造られたかを、みこころにとめてください。47

だれか生きて死を見ず、その魂を陰府の力から救いうるものがあるでしょうか。48〔セラ

主よ、あなたがまことをもってダビデに誓われた昔のいつくしみはどこにありますか。49

主よ、あなたのしもべがうけるはずかしめをみこころにとめてください。主よ、あなたのもろもろの敵はわたしをそしり、あなたの油そそがれた者の足跡をそしります。わたしはもろもろの民のそしりをわたしのふところにいだいているのです。50-51

主はとこしえにほむべきかな。アァメン、アァメン。52

第90篇

神の人モーセの祈

主よ、あなたは世々われらのすみかでいらせられる。1

山がまだ生れず、あなたがまだ地と世界とを造られなかったとき、とこしえからとこしえまで、あなたは神でいらせられる。2

あなたは人をちりに帰らせて言われます、「人の子よ、帰れ」と。3

あなたの目の前には千年も過ぎ去ればきのうのごとく、夜の間のひと時のようです。4

あなたは人を大水のように流れ去らせられます。彼らはひと夜の夢のごとく、あしたにもえでる青草のようです。5

あしたにもえでて、栄えるが、夕べには、しおれて枯れるのです。6

われらはあなたの怒りによって消えうせ、あなたの憤りによって滅び去るのです。7

あなたはわれらの不義をみ前におき、われらの隠れた罪をみ顔の光のなかにおかれました。8

われらのすべての日は、あなたの怒りによって過ぎ去り、われらの年の尽きるのは、ひと息のようです。9

われらのよわいは七十年にすぎません。あるいは健やかであっても八十年でしょう。しかしその一生はただ、ほねおりと悩みであって、その過ぎゆくことは速く、われらは飛び去るのです。10

だれがあなたの怒りの力を知るでしょうか。だれがあなたをおそれる恐れにしたがってあなたの憤りを知るでしょうか。11

われらにおのが日を数えることを教えて、知恵の心を得させてください。12

主よ、み心を変えてください。いつまでお怒りになるのですか。あなたのしもべをあわれんでください。13

あしたに、あなたのいつくしみをもってわれらを飽き足らせ、世を終るまで喜び楽しませてください。14

あなたがわれらを苦しめられた多くの日と、われらが災にあった多くの年とに比べて、われらを楽しませてください。15

あなたのみわざを、あなたのしもべらに、あなたの栄光を、その子らにあらわしてください。16

われらの神、主の恵みを、われらの上にくだし、われらの手のわざを、われらの上に栄えさせてください。われらの手のわざを栄えさせてください。17

第91篇

いと高き者のもとにある隠れ場に住む人、全能者の陰にやどる人は 1主に言うであろう、「わが避け所、わが城、わが信頼しまつるわが神」と。2

主はあなたをかりゅうどのわなと、恐ろしい疫病から助け出されるからである。3

主はその羽をもって、あなたをおおわれる。あなたはその翼の下に避け所を得るであろう。そのまことは大盾、また小盾である。4

あなたは夜の恐ろしい物をも、昼に飛んでくる矢をも恐れることはない。5

また暗やみに歩きまわる疫病をも、真昼に荒す滅びをも恐れることはない。6

たとい千人はあなたのかたわらに倒れ、万人はあなたの右に倒れても、その災はあなたに近づくことはない。7

あなたはただ、その目をもって見、悪しき者の報いを見るだけである。8

あなたは主を避け所とし、いと高き者をすまいとしたので、9災はあなたに臨まず、悩みはあなたの天幕に近づくことはない。10

これは主があなたのために天使たちに命じて、あなたの歩むすべての道であなたを守らせられるからである。11

彼らはその手で、あなたをささえ、石に足を打ちつけることのないようにする。12

あなたはししと、まむしとを踏み、若いししと、へびとを足の下に踏みにじるであろう。13

彼はわたしを愛して離れないゆえに、わたしは彼を助けよう。彼はわが名を知るゆえに、わたしは彼を守る。14

彼がわたしを呼ぶとき、わたしは彼に答える。わたしは彼の悩みのときに、共にいて、彼を救い、彼に光栄を与えよう。15

わたしは長寿をもって彼を満ち足らせ、わが救を彼に示すであろう。16

第92篇

安息日の歌、さんび

いと高き者よ、主に感謝し、み名をほめたたえるのは、よいことです。1

あしたに、あなたのいつくしみをあらわし、夜な夜な、あなたのまことをあらわすために、2十弦の楽器と立琴を用い、琴のたえなる調べを用いるのは、よいことです。3

主よ、あなたはみわざをもってわたしを楽しませられました。わたしはあなたのみ手のわざを喜び歌います。4

主よ、あなたのみわざはいかに大いなることでしょう。あなたのもろもろの思いは、いとも深く、5鈍い者は知ることができず、愚かな者はこれを悟ることができません。6

たとい、悪しき者は草のようにもえいで、不義を行う者はことごとく栄えても、彼らはとこしえに滅びに定められているのです。7

しかし、主よ、あなたはとこしえに高き所にいらせられます。8

主よ、あなたの敵、あなたの敵は滅び、不義を行う者はことごとく散らされるでしょう。9

しかし、あなたはわたしの角を野牛の角のように高くあげ、新しい油をわたしに注がれました。10

わたしの目はわが敵の没落を見、わたしの耳はわたしを攻める悪者どもの破滅を聞きました。11

正しい者はなつめやしの木のように栄え、レバノンの香柏のように育ちます。12

彼らは主の家に植えられ、われらの神の大庭に栄えます。13

彼らは年老いてなお実を結び、いつも生気に満ち、青々として、14主の正しいことを示すでしょう。主はわが岩です。主には少しの不義もありません。15

第93篇

主は王となり、威光の衣をまとわれます。主は衣をまとい、力をもって帯とされます。まことに、世界は堅く立って、動かされることはありません。1

あなたの位はいにしえより堅く立ち、あなたはとこしえよりいらせられます。2

主よ、大水は声をあげました。大水はその声をあげました。大水はそのとどろく声をあげます。3

主は高き所にいらせられて、その勢いは多くの水のとどろきにまさり、海の大波にまさって盛んです。4

あなたのあかしはいとも確かです。主よ、聖なることはとこしえまでもあなたの家にふさわしいのです。5

第94篇

あだを報いられる神、主よ、あだを報いられる神よ、光を放ってください。1

地をさばかれる者よ、立って高ぶる者にその受くべき罰をお与えください。2

主よ、悪しき者はいつまで、悪しき者はいつまで勝ち誇るでしょうか。3

彼らは高慢な言葉を吐き散らし、すべて不義を行う者はみずから高ぶります。4

主よ、彼らはあなたの民を打ち砕き、あなたの嗣業を苦しめます。5

彼らはやもめと旅びとのいのちをうばい、みなしごを殺します。6

彼らは言います、「主は見ない、ヤコブの神は悟らない」と。7

民のうちの鈍き者よ、悟れ。愚かな者よ、いつ賢くなるだろうか。8

耳を植えた者は聞くことをしないだろうか、目を造った者は見ることをしないだろうか。9

もろもろの国民を懲らす者は罰することをしないだろうか、人を教える者は知識をもたないだろうか。10

主は人の思いの、むなしいことを知られる。11

主よ、あなたによって懲らされる人、あなたのおきてを教えられる人はさいわいです。12

あなたはその人を災の日からのがれさせ、悪しき者のために穴が掘られるまでその人に平安を与えられます。13

主はその民を捨てず、その嗣業を見捨てられないからです。14

さばきは正義に帰り、すべて心の正しい者はそれに従うでしょう。15

だれがわたしのために立ちあがって、悪しき者を責めるだろうか。だれがわたしのために立って、不義を行う者を責めるだろうか。16

もしも主がわたしを助けられなかったならば、わが魂はとくに音なき所に住んだであろう。17

しかし「わたしの足がすべる」と思ったとき、主よ、あなたのいつくしみはわたしをささえられました。18

わたしのうちに思い煩いの満ちるとき、あなたの慰めはわが魂を喜ばせます。19

定めをもって危害をたくらむ悪しき支配者はあなたと親しむことができるでしょうか。20

彼らは相結んで正しい人の魂を責め、罪のない者に死を宣告します。21

しかし主はわが高きやぐらとなり、わが神はわが避け所の岩となられました。22

主は彼らの不義を彼らに報い、彼らをその悪のゆえに滅ぼされます。われらの神、主は彼らを滅ぼされます。23

第95篇

さあ、われらは主にむかって歌い、われらの救の岩にむかって喜ばしい声をあげよう。1

われらは感謝をもって、み前に行き、主にむかい、さんびの歌をもって、喜ばしい声をあげよう。2

主は大いなる神、すべての神にまさって大いなる王だからである。3

地の深い所は主のみ手にあり、山々の頂もまた主のものである。4

海は主のもの、主はこれを造られた。またそのみ手はかわいた地を造られた。5

さあ、われらは拝み、ひれ伏し、われらの造り主、主のみ前にひざまずこう。6

主はわれらの神であり、われらはその牧の民、そのみ手の羊である。どうか、あなたがたは、きょう、そのみ声を聞くように。7

あなたがたは、メリバにいた時のように、また荒野のマッサにいた日のように、心をかたくなにしてはならない。8

あの時、あなたがたの先祖たちはわたしのわざを見たにもかかわらず、わたしを試み、わたしをためした。9

わたしは四十年の間、その代をきらって言った、「彼らは心の誤っている民であって、わたしの道を知らない」と。10

それゆえ、わたしは憤って、彼らはわが安息に入ることができないと誓った。11

第96篇

新しい歌を主にむかってうたえ。全地よ、主にむかってうたえ。1

主にむかって歌い、そのみ名をほめよ。日ごとにその救を宣べ伝えよ。2

もろもろの国の中にその栄光をあらわし、もろもろの民の中にそのくすしきみわざをあらわせ。3

主は大いなる神であって、いともほめたたうべきもの、もろもろの神にまさって恐るべき者である。4

もろもろの民のすべての神はむなしい。しかし主はもろもろの天を造られた。5

誉と、威厳とはそのみ前にあり、力と、うるわしさとはその聖所にある。6

もろもろの民のやからよ、主に帰せよ、栄光と力とを主に帰せよ。7

そのみ名にふさわしい栄光を主に帰せよ。供え物を携えてその大庭にきたれ。8

聖なる装いをして主を拝め、全地よ、そのみ前におののけ。9

もろもろの国民の中に言え、「主は王となられた。世界は堅く立って、動かされることはない。主は公平をもってもろもろの民をさばかれる」と。10

天は喜び、地は楽しみ、海とその中に満ちるものとは鳴りどよめき、11田畑とその中のすべての物は大いに喜べ。そのとき、林のもろもろの木も主のみ前に喜び歌うであろう。12

主は来られる、地をさばくために来られる。主は義をもって世界をさばき、まことをもってもろもろの民をさばかれる。13

第97篇

主は王となられた。地は楽しみ、海に沿った多くの国々は喜べ。1

雲と暗やみとはそのまわりにあり、義と正とはそのみくらの基である。2

火はそのみ前に行き、そのまわりのあだを焼きつくす。3

主のいなずまは世界を照し、地は見ておののく。4

もろもろの山は主のみ前に、全地の主のみ前に、ろうのように溶けた。5

もろもろの天はその義をあらわし、よろずの民はその栄光を見た。6

すべて刻んだ像を拝む者、むなしい偶像をもってみずから誇る者ははずかしめをうける。もろもろの神は主のみ前にひれ伏す。7

主よ、あなたのさばきのゆえに、シオンは聞いて喜び、ユダの娘たちは楽しむ。8

主よ、あなたは全地の上にいまして、いと高く、もろもろの神にまさって大いにあがめられます。9

主は悪を憎む者を愛し、その聖徒のいのちを守り、これを悪しき者の手から助け出される。10

光は正しい人のために現れ、喜びは心の正しい者のためにあらわれる。11

正しき人よ、主によって喜べ、その聖なるみ名に感謝せよ。12

第98篇

新しき歌を主にむかってうたえ。主はくすしきみわざをなされたからである。その右の手と聖なる腕とは、おのれのために勝利を得られた。1

主はその勝利を知らせ、その義をもろもろの国民の前にあらわされた。2

主はそのいつくしみと、まこととをイスラエルの家にむかって覚えられた。地のもろもろのはては、われらの神の勝利を見た。3

全地よ、主にむかって喜ばしき声をあげよ。声を放って喜び歌え、ほめうたえ。4

琴をもって主をほめうたえ。琴と歌の声をもってほめうたえ。5

ラッパと角笛の音をもって王なる主の前に喜ばしき声をあげよ。6

海とその中に満ちるもの、世界とそのうちに住む者とは鳴りどよめけ。7

大水はその手を打ち、もろもろの山は共に主のみ前に喜び歌え。8

主は地をさばくために来られるからである。主は義をもって世界をさばき、公平をもってもろもろの民をさばかれる。9

第99篇

主は王となられた。もろもろの民はおののけ。主はケルビムの上に座せられる。地は震えよ。1

主はシオンにおられて大いなる神、主はもろもろの民の上に高くいらせられる。2

彼らはあなたの大いなる恐るべきみ名をほめたたえるであろう。主は聖でいらせられる。3

大能の王であり、公義を愛する者であるあなたは堅く公平を立て、ヤコブの中に正と義とを行われた。4

われらの神、主をあがめ、その足台のもとで拝みまつれ。主は聖でいらせられる。5

その祭司の中にモーセとアロンとがあった。そのみ名を呼ぶ者の中にサムエルもあった。彼らが主に呼ばわると、主は答えられた。6

主は雲の柱のうちで彼らに語られた。彼らはそのあかしと、彼らに賜わった定めとを守った。7

われらの神、主よ、あなたは彼らに答えられた。あなたは彼らにゆるしを与えられた神であったが、悪を行う者には報復された。8

われらの神、主をあがめ、その聖なる山で拝みまつれ。われらの神、主は聖でいらせられるからである。9

第100篇

感謝の供え物のための歌

全地よ、主にむかって喜ばしき声をあげよ。1

喜びをもって主に仕えよ。歌いつつ、そのみ前にきたれ。2

主こそ神であることを知れ。われらを造られたものは主であって、われらは主のものである。われらはその民、その牧の羊である。3

感謝しつつ、その門に入り、ほめたたえつつ、その大庭に入れ。主に感謝し、そのみ名をほめまつれ。4

主は恵みふかく、そのいつくしみはかぎりなく、そのまことはよろず代に及ぶからである。5