詩篇(101~150篇)

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第101篇

ダビデの歌

1わたしはいつくしみと公義について歌います。
主よ、わたしはあなたにむかって歌います。
2わたしは全き道に心をとめます。

あなたはいつ、わたしに来られるでしょうか。
わたしは直き心をもって、わが家のうちを歩みます。
3わたしは目の前に卑しい事を置きません。
わたしはそむく者の行いを憎みます。
それはわたしに付きまといません。
4ひがんだ心はわたしを離れるでしょう。
わたしは悪い事を知りません。
5ひそかに、その隣り人をそしる者を
わたしは滅ぼします。
高ぶる目と高慢な心の人を耐え忍ぶ事はできません。

6わたしは国のうちの忠信な者に好意を寄せ、
わたしと共に住まわせます。
全き道を歩む者はわたしに仕えるでしょう。
7欺くことをする者は
わが家のうちに住むことができません。
偽りを言う者はわが目の前に立つことができません。
8わたしは朝ごとに国の悪しき者を
ことごとく滅ぼし、
不義を行う者をことごとく主の都から断ち除きます。

第102篇

苦しむ者が思いくずおれてその嘆きを主のみ前に注ぎ出すときの祈

1主よ、わたしの祈をお聞きください。
わたしの叫びをみ前に至らせてください。
2わたしの悩みの日にみ顔を隠すことなく、
あなたの耳をわたしに傾け、
わが呼ばわる日に、すみやかにお答えください。

3わたしの日は煙のように消え、
わたしの骨は炉のように燃えるからです。
4わたしの心は草のように撃たれて、しおれました。
わたしはパンを食べることを忘れました。
5わが嘆きの声によって
わたしの骨はわたしの肉に着きます。
6わたしは荒野のはげたかのごとく、
荒れた跡のふくろうのようです。
7わたしは眠らずに
屋根にひとりいるすずめのようです。

8わたしの敵はひねもす、わたしをそしり、
わたしをあざける者はわが名によってのろいます。
9わたしは灰をパンのように食べ、
わたしの飲み物に涙を交えました。
10これはあなたの憤りと怒りのゆえです。
あなたはわたしをもたげて投げすてられました。
11わたしのよわいは夕暮の日影のようです。
わたしは草のようにしおれました。

12しかし主よ、あなたはとこしえにみくらに座し、
そのみ名はよろず代に及びます。
13あなたは立ってシオンをあわれまれるでしょう。
これはシオンを恵まれる時であり、
定まった時が来たからです。
14あなたのしもべはシオンの石をも喜び、
そのちりをさえあわれむのです。

15もろもろの国民は主のみ名を恐れ、
地のもろもろの王はあなたの栄光を恐れるでしょう。
16主はシオンを築き、
その栄光をもって現れ、
17乏しい者の祈をかえりみ、
彼らの願いをかろしめられないからです。

18きたるべき代のために、この事を書きしるしましょう。
そうすれば新しく造られる民は、
主をほめたたえるでしょう。

19主はその聖なる高き所から見おろし、
天から地を見られた。
20これは捕われ人の嘆きを聞き、
死に定められた者を解き放ち、
21人々がシオンで主のみ名をあらわし、
エルサレムでその誉をあらわすためです。
22その時もろもろの民、もろもろの国は
ともに集まって、主に仕えるでしょう。

23主はわたしの力を中途でくじき、
わたしのよわいを短くされました。
24わたしは言いました、「わが神よ、
どうか、わたしのよわいの半ばで
わたしを取り去らないでください。
あなたのよわいはよろず代に及びます」と。
25あなたはいにしえ、地の基をすえられました。
天もまたあなたのみ手のわざです。
26これらは滅びるでしょう。
しかしあなたは長らえられます。
これらはみな衣のように古びるでしょう。
あなたがこれらを上着のように替えられると、
これらは過ぎ去ります。
27しかしあなたは変ることなく、
あなたのよわいは終ることがありません。

28あなたのしもべの子らは安らかに住み、
その子孫はあなたの前に堅く立てられるでしょう。

第103篇

ダビデの歌

1わがたましいよ、主をほめよ。
わがうちなるすべてのものよ、
その聖なるみ名をほめよ。
2わがたましいよ、主をほめよ。
そのすべてのめぐみを心にとめよ。

3主はあなたのすべての不義をゆるし、
あなたのすべての病をいやし、
4あなたのいのちを墓からあがないいだし、
いつくしみと、あわれみとをあなたにこうむらせ、
5あなたの生きながらえるかぎり、
良き物をもってあなたを飽き足らせられる。
こうしてあなたは若返って、わしのように新たになる。

6主はすべてしえたげられる者のために
正義と公正とを行われる。
7主はおのれの道をモーセに知らせ、
おのれのしわざをイスラエルの人々に知らせられた。
8主はあわれみに富み、めぐみふかく、
怒ること遅く、いつくしみ豊かでいらせられる。
9主は常に責めることをせず、
また、とこしえに怒りをいだかれない。
10主はわれらの罪にしたがってわれらをあしらわず、
われらの不義にしたがって報いられない。
11天が地よりも高いように、
主がおのれを恐れる者に賜わるいつくしみは大きい、
12東が西から遠いように、
主はわれらのとがをわれらから遠ざけられる。
13父がその子供をあわれむように、
主はおのれを恐れる者をあわれまれる。

14主はわれらの造られたさまを知り、
われらのちりであることを
覚えていられるからである。
15人は、そのよわいは草のごとく、
その栄えは野の花にひとしい。
16風がその上を過ぎると、うせて跡なく、
その場所にきいても、もはやそれを知らない。

17しかし主のいつくしみは、とこしえからとこしえまで、
主を恐れる者の上にあり、その義は子らの子に及び、
18その契約を守り、
その命令を心にとめて行う者にまで及ぶ。
19主はその玉座を天に堅くすえられ、
そのまつりごとはすべての物を統べ治める。
20主の使たちよ、
そのみ言葉の声を聞いて、これを行う勇士たちよ、
主をほめまつれ。
21そのすべての万軍よ、
そのみこころを行うしもべたちよ、主をほめよ。
22主が造られたすべての物よ、
そのまつりごとの下にあるすべての所で、
主をほめよ。

わがたましいよ、主をほめよ。

第104篇

1わがたましいよ、主をほめよ。
わが神、主よ、あなたはいとも大いにして
誉と威厳とを着、
2光を衣のようにまとい、天を幕のように張り、
3水の上におのが高殿のうつばりをおき、
雲をおのれのいくさ車とし、風の翼に乗りあるき、
4風をおのれの使者とし、
火と炎をおのれのしもべとされる。

5あなたは地をその基の上にすえて、
とこしえに動くことのないようにされた。
6あなたはこれを衣でおおうように大水でおおわれた。
水はたたえて山々の上を越えた。
7あなたのとがめによって水は退き、
あなたの雷の声によって水は逃げ去った。
8山は立ちあがり、
谷はあなたが定められた所に沈んだ。
9あなたは水に境を定めて、これを越えさせず、
再び地をおおうことのないようにされた。

10あなたは泉を谷にわき出させ、
それを山々の間に流れさせ、
11野のもろもろの獣に飲ませられる。
野のろばもそのかわきをいやす。
12空の鳥もそのほとりに住み、
こずえの間にさえずり歌う。

13あなたはその高殿からもろもろの山に水を注がれる。
地はあなたのみわざの実をもって満たされる。
14あなたは家畜のために草をはえさせ、
また人のためにその栽培する植物を与えて、
地から食物を出させられる。
15すなわち人の心を喜ばすぶどう酒、
その顔をつややかにする油、
人の心を強くするパンなどである。
16主の木と、主がお植えになったレバノンの香柏とは
豊かに潤され、
17鳥はその中に巣をつくり、
こうのとりはもみの木をそのすまいとする。
18高き山はやぎのすまい、
岩は岩だぬきの隠れる所である。

19あなたは月を造って季節を定められた。
日はその入る時を知っている。
20あなたは暗やみを造って夜とされた。
その時、林の獣は皆忍び出る。
21若きししはほえてえさを求め、神に食物を求める。
22日が出ると退いて、その穴に寝る。
23人は出てわざにつき、その勤労は夕べに及ぶ。

24主よ、あなたのみわざはいかに多いことであろう。
あなたはこれらをみな知恵をもって造られた。
地はあなたの造られたもので満ちている。

25かしこに大いなる広い海がある。
その中に無数のもの、大小の生き物が満ちている。
26そこに舟が走り、
あなたが造られたレビヤタンはその中に戯れる。
27彼らは皆あなたが時にしたがって
食物をお与えになるのを期待している。
28あなたがお与えになると、彼らはそれを集める。
あなたが手を開かれると、彼らは良い物で満たされる。
29あなたがみ顔を隠されると、彼らはあわてふためく。
あなたが彼らの息を取り去られると、
彼らは死んでちりに帰る。
30あなたが霊を送られると、彼らは造られる。
あなたは地のおもてを新たにされる。

31どうか、主の栄光がとこしえにあるように。
主がそのみわざを喜ばれるように。
32主が地を見られると、地は震い、
山に触れられると、煙をいだす。
33わたしは生きるかぎり、主にむかって歌い、
ながらえる間はわが神をほめ歌おう。
34どうか、わたしの思いが主に喜ばれるように。
わたしは主によって喜ぶ。
35どうか、罪びとが地から断ち滅ぼされ、
悪しき者が、もはや、いなくなるように。

わがたましいよ、主をほめよ。
主をほめたたえよ。

第105篇

1主に感謝し、そのみ名を呼び、
そのみわざをもろもろの民のなかに知らせよ。
2主にむかって歌え、主をほめうたえ、
そのすべてのくすしきみわざを語れ。
3その聖なるみ名を誇れ。
主を尋ね求める者の心を喜ばせよ。
4主とそのみ力とを求めよ、
つねにそのみ顔を尋ねよ。
5-6そのしもべアブラハムの子孫よ、
その選ばれた者であるヤコブの子らよ、
主のなされたくすしきみわざと、
その奇跡と、そのみ口のさばきとを心にとめよ。

7彼はわれらの神、主でいらせられる。
そのさばきは全地にある。
8主はとこしえに、その契約をみこころにとめられる。
これはよろず代に命じられたみ言葉であって、
9アブラハムと結ばれた契約、
イサクに誓われた約束である。
10主はこれを堅く立てて、ヤコブのために定めとし、
イスラエルのために、とこしえの契約として
11言われた、「わたしはあなたにカナンの地を与えて、
あなたがたの受ける嗣業の分け前とする」と。

12このとき彼らの数は少なくて、数えるに足らず、
その所で旅びととなり、
13この国からかの国へ行き、
この国から他の民へ行った。
14主は人の彼らをしえたげるのをゆるさず、
彼らのために王たちを懲しめて、
15言われた、「わが油そそがれた者たちに
さわってはならない、
わが預言者たちに害を加えてはならない」と。

16主はききんを地に招き、
人のつえとするパンをことごとく砕かれた。
17また彼らの前にひとりをつかわされた。
すなわち売られて奴隷となったヨセフである。
18彼の足は足かせをもって痛められ、
彼の首は鉄の首輪にはめられ、
19彼の言葉の成る時まで、
主のみ言葉が彼を試みた。
20王は人をつかわして彼を解き放ち、
民のつかさは彼に自由を与えた。
21王はその家のつかさとして
その所有をことごとくつかさどらせ、
22その心のままに君たちを教えさせ、
長老たちに知恵を授けさせた。
23その時イスラエルはエジプトにきたり、
ヤコブはハムの地に寄留した。
24主はその民を大いに増し加え、
これをそのあだよりも強くされた。

25主は人々の心をかえて、その民を憎ませ、
そのしもべたちを悪賢く扱わせられた。
26主はそのしもべモーセと、
そのお選びになったアロンとをつかわされた。
27彼らはハムの地で主のしるしと、
奇跡とを彼らのうちにおこなった。
28主は暗やみをつかわして地を暗くされた。
しかし彼らはそのみ言葉に従わなかった。
29主は彼らの水を血に変らせて、その魚を殺された。
30彼らの国には、かえるが群がり、
王の寝間にまではいった。
31主が言われると、はえの群れがきたり、
ぶよが国じゅうにあった。
32主は雨にかえて、ひょうを彼らに与え、
きらめくいなずまを彼らの国に放たれた。
33主は彼らのぶどうの木と、いちじくの木とを撃ち、
彼らの国のもろもろの木を折り砕かれた。
34主が言われると、いなごがきたり、
無数の若いいなごが来て、
35彼らの国のすべての青物を食いつくし、
その地の実を食いつくした。
36主は彼らの国のすべてのういごを撃ち、
彼らのすべての力の初めを撃たれた。

37そして金銀を携えてイスラエルを出て行かせられた。
その部族のうちに、ひとりの倒れる者もなかった。
38エジプトは彼らの去るのを喜んだ。
彼らに対する恐れが彼らに臨んだからである。
39主は雲をひろげておおいとし、
夜は火をもって照された。
40また彼らの求めによって、うずらを飛びきたらせ、
天から、かてを豊かに彼らに与えられた。
41主が岩を開かれると、水がほとばしり出て、
かわいた地に川のように流れた。
42これは主がその聖なる約束と、
そのしもべアブラハムを覚えられたからである。
43こうして主はその民を導いて喜びつつ出て行かせ、
その選ばれた民を導いて歌いつつ出て行かせられた。
44主はもろもろの国びとの地を彼らに与えられたので、
彼らはもろもろの民の勤労の実を自分のものとした。

45これは彼らが主の定めを守り、
そのおきてを行うためである。
主をほめたたえよ。

第106篇

1主をほめたたえよ。
主に感謝せよ、主は恵みふかく、
そのいつくしみはとこしえに絶えることがない。
2だれが主の大能のみわざを語り、
その誉をことごとく言いあらわすことができようか。
3公正を守る人々、常に正義を行う人はさいわいである。
4主よ、あなたがその民を恵まれるとき、
わたしを覚えてください。
あなたが彼らを救われるとき、
わたしを助けてください。
5そうすれば、わたしはあなたの選ばれた者の繁栄を見、
あなたの国民の喜びをよろこび、
あなたの嗣業と共に誇ることができるでしょう。

6われらは先祖たちと同じく罪を犯した。
われらは不義をなし、悪しきことを行った。
7われらの先祖たちはエジプトにいたとき、
あなたのくすしきみわざに心を留めず、
あなたのいつくしみの豊かなのを思わず、
紅海で、いと高き神にそむいた。
8けれども主はその大能を知らせようと、
み名のために彼らを救われた。
9主は紅海をしかって、それをかわかし、
彼らを導いて荒野を行くように、淵を通らせられた。
10こうして主は彼らをあだの手から救い、
敵の力からあがなわれた。
11水が彼らのあだをおおったので、
そのうち、ひとりも生き残った者はなかった。
12このとき彼らはそのみ言葉を信じ、
その誉を歌った。

13しかし彼らはまもなくそのみわざを忘れ、
その勧めを待たず、
14野でわがままな欲望を起し、
荒野で神を試みた。
15主は彼らにその求めるものを与えられたが、
彼らのうちに病気を送って、やせ衰えさせられた。

16人々が宿営のうちでモーセをねたみ、
主の聖者アロンをねたんだとき、
17地が開けてダタンを飲み、
アビラムの仲間をおおった。
18火はまたこの仲間のうちに燃え起り、
炎は悪しき者を焼きつくした。

19彼らはホレブで子牛を造り、
鋳物の像を拝んだ。
20彼らは神の栄光を
草を食う牛の像と取り替えた。
21-22彼らは、エジプトで大いなる事をなし、
ハムの地でくすしきみわざをなし、
紅海のほとりで恐るべき事をなされた
救主なる神を忘れた。
23それゆえ、主は彼らを滅ぼそうと言われた。
しかし主のお選びになったモーセは
破れ口で主のみ前に立ち、
み怒りを引きかえして、滅びを免れさせた。

24彼らは麗しい地を侮り、主の約束を信ぜず、
25またその天幕でつぶやき、
主のみ声に聞き従わなかった。
26それゆえ、主はみ手をあげて、彼らに誓い、
彼らを荒野で倒れさせ、
27またその子孫を、もろもろの国民のうちに追い散らし、
もろもろの地に彼らをまき散らそうとされた。

28また彼らはペオルのバアルを慕って、
死んだ者にささげた、いけにえを食べた。
29彼らはそのおこないをもって主を怒らせたので、
彼らのうちに疫病が起った。
30その時ピネハスが立って仲裁にはいったので、
疫病はやんだ。
31これによってピネハスはよろず代まで、
とこしえに義とされた。

32彼らはまたメリバの水のほとりで主を怒らせたので、
モーセは彼らのために災にあった。
33これは彼らが神の霊にそむいたとき、
彼がそのくちびるで軽率なことを言ったからである。

34彼らは主が命じられたもろもろの民を滅ぼさず、
35かえってもろもろの国民とまじって
そのわざにならい、
36自分たちのわなとなった偶像に仕えた。
37彼らはそのむすこ、娘たちを悪霊にささげ、
38罪のない血、すなわちカナンの偶像にささげた
そのむすこ、娘たちの血を流した。
こうして国は血で汚された。

39このように彼らはそのわざによっておのれを汚し、
そのおこないによって姦淫をなした。
40それゆえ、主の怒りがその民にむかって燃え、
その嗣業を憎んで、
41彼らをもろもろの国民の手にわたされた。
彼らはおのれを憎む者に治められ、
42その敵にしえたげられ、
その力の下に征服された。
43主はしばしば彼らを助けられたが、
彼らははかりごとを設けてそむき、
その不義によって低くされた。
44それにもかかわらず、主は彼らの叫びを聞かれたとき、
その悩みをかえりみ、
45その契約を彼らのために思い出し、
そのいつくしみの豊かなるにより、
みこころを変えられ、
46彼らをとりこにした者どもによって、
あわれまれるようにされた。

47われらの神、主よ、われらを救って、
もろもろの国民のなかから集めてください。
われらはあなたの聖なるみ名に感謝し、
あなたの誉を誇るでしょう。

48イスラエルの神、主は
とこしえからとこしえまでほむべきかな。
すべての民は「アァメン」ととなえよ。
主をほめたたえよ。

第107篇

1「主に感謝せよ、主は恵みふかく、
そのいつくしみはとこしえに絶えることがない」と、
2主にあがなわれた者は言え。
主は彼らを悩みからあがない、
3もろもろの国から、
東、西、北、南から彼らを集められた。

4彼らは人なき荒野にさまよい、
住むべき町にいたる道を見いださなかった。
5彼らは飢え、またかわき、
その魂は彼らのうちに衰えた。
6彼らはその悩みのうちに主に呼ばわったので、
主は彼らをその悩みから助け出し、
7住むべき町に行き着くまで、まっすぐな道に導かれた。
8どうか、彼らが主のいつくしみと、
人の子らになされたくすしきみわざとのために、
主に感謝するように。
9主はかわいた魂を満ち足らせ、
飢えた魂を良き物で満たされるからである。

10暗黒と深いやみの中にいる者、
苦しみと、くろがねに縛られた者、
11彼らは神の言葉にそむき、
いと高き者の勧めを軽んじたので、
12主は重い労働をもって彼らの心を低くされた。
彼らはつまずき倒れても、助ける者がなかった。
13彼らはその悩みのうちに主に呼ばわったので、
主は彼らをその悩みから救い、
14暗黒と深いやみから彼らを導き出して、
そのかせをこわされた。
15どうか、彼らが主のいつくしみと、
人の子らになされたくすしきみわざとのために、
主に感謝するように。
16主は青銅のとびらをこわし、
鉄の貫の木を断ち切られたからである。

17ある者はその罪に汚れた行いによって病み、
その不義のゆえに悩んだ。
18彼らはすべての食物をきらって、
死の門に近づいた。
19彼らはその悩みのうちに主に呼ばわったので、
主は彼らをその悩みから救い、
20そのみ言葉をつかわして、彼らをいやし、
彼らを滅びから助け出された。
21どうか、彼らが主のいつくしみと、
人の子らになされたくすしきみわざとのために、
主に感謝するように。
22彼らが感謝のいけにえをささげ、
喜びの歌をもって、そのみわざを言いあらわすように。

23舟で海にくだり、大海で商売をする者は、
24主のみわざを見、
また深い所でそのくすしきみわざを見た。
25主が命じられると暴風が起って、海の波をあげた。
26彼らは天にのぼり、淵にくだり、
悩みによってその勇気は溶け去り、
27酔った人のようによろめき、
よろめいて途方にくれる。
28彼らはその悩みのうちに主に呼ばわったので、
主は彼らをその悩みから救い出された。
29主があらしを静められると、
海の波は穏やかになった。
30こうして彼らは波の静まったのを喜び、
主は彼らをその望む港へ導かれた。
31どうか、彼らが主のいつくしみと、
人の子らになされたくすしきみわざとのために、
主に感謝するように。
32彼らが民の集会で主をあがめ、
長老の会合で主をほめたたえるように。

33主は川を野に変らせ、
泉をかわいた地に変らせ、
34肥えた地をそれに住む者の悪のゆえに
塩地に変らせられる。

35主は野を池に変らせ、かわいた地を泉に変らせ、
36飢えた者をそこに住まわせられる。
こうして彼らはその住むべき町を建て、
37畑に種をまき、ぶどう畑を設けて
多くの収穫を得た。
38主が彼らを祝福されたので彼らは大いにふえ、
その家畜の減るのをゆるされなかった。

39彼らがしえたげと、悩みと、悲しみとによって
減り、かつ卑しめられたとき、
40主はもろもろの君に侮りをそそぎ、
道なき荒れ地にさまよわせられた。
41しかし主は貧しい者を悩みのうちからあげて、
その家族を羊の群れのようにされた。

42正しい者はこれを見て喜び、
もろもろの不義はその口を閉じた。
43すべて賢い者はこれらの事に心をよせ、
主のいつくしみをさとるようにせよ。

第108篇

ダビデの歌、さんび

1神よ、わが心は定まりました。
わが心は定まりました。
わたしは歌い、かつほめたたえます。
わが魂よ、さめよ。
2立琴よ、琴よ、さめよ。
わたしはしののめを呼びさまします。
3主よ、わたしはもろもろの民の中であなたに感謝し、
もろもろの国の中であなたをほめたたえます。
4あなたのいつくしみは大きく、天にまでおよび
あなたのまことは雲にまで及ぶ。

5神よ、みずからを天よりも高くし、
みさかえを全地の上にあげてください。

6あなたの愛される者が助けを得るために、
右のみ手をもって救をほどこし、
わたしに答えてください。

7神はその聖所で言われた、
「わたしは大いなる喜びをもってシケムを分かち、
スコテの谷を分かち与えよう。
8ギレアデはわたしのもの、
マナセもわたしのものである。
エフライムはわたしのかぶと、
ユダはわたしのつえである。
9モアブはわたしの足だらい、
エドムにはわたしのくつを投げる。
ペリシテについては、かちどきをあげる」。

10だれがわたしを堅固な町に至らせるであろうか。
だれがわたしをエドムに導くであろうか。

11神よ、あなたはわれらを捨てられたではありませんか。
神よ、あなたはわれらの軍勢と共に出て行かれません。

12われらに助けを与えて、あだにむかわせてください。
人の助けはむなしいからです。
13われらは神によって勇ましく働きます。
われらのあだを踏みにじる者は神だからです。

第109篇

聖歌隊の指揮者によってうたわせたダビデの歌

1わたしのほめたたえる神よ、もださないでください。
2彼らは悪しき口と欺きの口をあけて、わたしにむかい、
偽りの舌をもってわたしに語り、
3恨みの言葉をもってわたしを囲み、
ゆえなくわたしを攻めるのです。
4彼らはわが愛にむくいて、わたしを非難します。
しかしわたしは彼らのために祈ります。
5彼らは悪をもってわが善に報い、
恨みをもってわが愛に報いるのです。

6彼の上に悪しき人を立て、
訴える者に彼を訴えさせてください。
7彼がさばかれるとき、彼を罪ある者とし、
その祈を罪に変えてください。

8その日を少なくし、
その財産をほかの人にとらせ、
9その子らをみなしごにし、
その妻をやもめにしてください。
10その子らを放浪者として施しをこわせ、
その荒れたすまいから追い出させてください。
11彼が持っているすべての物を債主に奪わせ、
その勤労の実をほかの人にかすめさせてください。
12彼にいつくしみを施す者はひとりもなく、
またそのみなしごをあわれむ者もなく、
13その子孫を絶えさせ、
その名を次の代に消し去ってください。
14その父たちの不義は主のみ前に覚えられ、
その母の罪を消し去らないでください。
15それらを常に主のみ前に置き、
彼の記憶を地から断ってください。

16これは彼がいつくしみを施すことを思わず、
かえって貧しい者、乏しい者を責め、
心の痛める者を殺そうとしたからです。
17彼はのろうことを好んだ。
のろいを彼に臨ませてください。
彼は恵むことを喜ばなかった。
恵みを彼から遠ざけてください。
18彼はのろいを衣のように着た。
のろいを水のようにその身にしみこませ、
油のようにその骨にしみこませてください。
19またそれを自分の着る着物のようにならせ、
常に締める帯のようにならせてください。
20これがわたしを非難する者と、
わたしに逆らって悪いことを言う者の
主からうける報いとしてください。
21しかし、わが主なる神よ、
あなたはみ名のために、わたしを顧みてください。
あなたのいつくしみの深きにより、
わたしをお助けください。
22わたしは貧しく、かつ乏しいのです。
わたしの心はわがうちに傷ついています。
23わたしは夕日の影のように去りゆき、
いなごのように追い払われます。
24わたしのひざは断食によってよろめき、
わたしの肉はやせ衰え、
25わたしは彼らにそしられる者となりました。
彼らはわたしを見ると、頭を振ります。
26わが神、主よ、わたしをお助けください。
あなたのいつくしみにしたがって、
わたしをお救いください。
27主よ、これがあなたのみ手のわざであること、
あなたがそれをなされたことを、
彼らに知らせてください。
28彼らはのろうけれども、あなたは祝福されます。
わたしを攻める者をはずかしめ、
あなたのしもべを喜ばせてください。
29わたしを非難する者にはずかしめを着せ、
おのが恥を上着のようにまとわせてください。
30わたしはわが口をもって大いに主に感謝し、
多くの人のなかで主をほめたたえます。
31主は貧しい者の右に立って、
死罪にさだめようとする者から
彼を救われるからです。

第110篇

ダビデの歌

1主はわが主に言われる、
「わたしがあなたのもろもろの敵を
あなたの足台とするまで、わたしの右に座せよ」と。

2主はあなたの力あるつえをシオンから出される。
あなたはもろもろの敵のなかで治めよ。
3あなたの民は、あなたがその軍勢を
聖なる山々に導く日に
心から喜んでおのれをささげるであろう。
あなたの若者は朝の胎から出る露のように
あなたに来るであろう。

4主は誓いを立てて、み心を変えられることはない、
「あなたはメルキゼデクの位にしたがって
とこしえに祭司である」。

5主はあなたの右におられて、
その怒りの日に王たちを打ち破られる。
6主はもろもろの国のなかでさばきを行い、
しかばねをもって満たし、
広い地を治める首領たちを打ち破られる。

7彼は道のほとりの川からくんで飲み、
それによって、そのこうべをあげるであろう。

第111篇

1主をほめたたえよ。
わたしは正しい者のつどい、および公会で、
心をつくして主に感謝する。
2主のみわざは偉大である。
すべてそのみわざを喜ぶ者によって尋ね窮められる。
3そのみわざは栄光と威厳とに満ち、
その義はとこしえに、うせることがない。
4主はそのくすしきみわざを記念させられた。
主は恵みふかく、あわれみに満ちていられる。
5主はおのれを恐れる者に食物を与え、
その契約をとこしえに心にとめられる。
6主はもろもろの国民の所領をその民に与えて、
みわざの力をこれにあらわされた。
7そのみ手のわざは真実かつ公正であり、
すべてのさとしは確かである。
8これらは世々かぎりなく堅く立ち、
真実と正直とをもってなされた。
9主はその民にあがないを施し、
その契約をとこしえに立てられた。
そのみ名は聖にして、おそれおおい。
10主を恐れることは知恵のはじめである。
これを行う者はみな良き悟りを得る。
主の誉は、とこしえに、うせることはない。

第112篇

1主をほめたたえよ。
主をおそれて、そのもろもろの戒めを
大いに喜ぶ人はさいわいである。
2その子孫は地において強くなり、
正しい者のやからは祝福を得る。
3繁栄と富とはその家にあり、
その義はとこしえに、うせることはない。
4光は正しい者のために暗黒の中にもあらわれる。
主は恵み深く、あわれみに満ち、正しくいらせられる。
5恵みを施し、貸すことをなし、
その事を正しく行う人はさいわいである。
6正しい人は決して動かされることなく、
とこしえに覚えられる。
7彼は悪いおとずれを恐れず、
その心は主に信頼してゆるがない。
8その心は落ち着いて恐れることなく、
ついにそのあだについての願いを見る。
9彼は惜しげなく施し、貧しい者に与えた。
その義はとこしえに、うせることはない。
その角は誉を得てあげられる。
10悪しき者はこれを見て怒り、
歯をかみならして溶け去る。
悪しき者の願いは滅びる。

第113篇

1主をほめたたえよ。
主のしもべたちよ、ほめたたえよ。
主のみ名をほめたたえよ。
2今より、とこしえに至るまで主のみ名はほむべきかな。
3日のいずるところから日の入るところまで、
主のみ名はほめたたえられる。

4主はもろもろの国民の上に高くいらせられ、
その栄光は天よりも高い。
5われらの神、主にくらぶべき者はだれか。
主は高き所に座し、
6遠く天と地とを見おろされる。
7主は貧しい者をちりからあげ、
乏しい者をあくたからあげて、
8もろもろの君たちと共にすわらせ、
その民の君たちと共にすわらせられる。
9また子を産まぬ女に家庭を与え、
多くの子供たちの喜ばしい母とされる。
主をほめたたえよ。

第114篇

1イスラエルがエジプトをいで、
ヤコブの家が異言の民を離れたとき、
2ユダは主の聖所となり、
イスラエルは主の所領となった。

3海はこれを見て逃げ、
ヨルダンはうしろに退き、
4山は雄羊のように踊り、
小山は小羊のように踊った。

5海よ、おまえはどうして逃げるのか、
ヨルダンよ、おまえはどうしてうしろに退くのか。
6山よ、おまえたちはどうして雄羊のように踊るのか、
小山よ、おまえたちはどうして小羊のように踊るのか。

7地よ、主のみ前におののけ、
ヤコブの神のみ前におののけ。
8主は岩を池に変らせ、
石を泉に変らせられた。

第115篇

1主よ、栄光を
われらにではなく、われらにではなく、
あなたのいつくしみと、まこととのゆえに、
ただ、み名にのみ帰してください。

2なにゆえ、もろもろの国民は言うのでしょう、
「彼らの神はどこにいるのか」と。
3われらの神は天にいらせられる。
神はみこころにかなうすべての事を行われる。

4彼らの偶像はしろがねと、こがねで、
人の手のわざである。
5それは口があっても語ることができない。
目があっても見ることができない。
6耳があっても聞くことができない。
鼻があってもかぐことができない。
7手があっても取ることができない。
足があっても歩くことができない。
また、のどから声を出すこともできない。
8これを造る者と、これに信頼する者とはみな、
これと等しい者になる。

9イスラエルよ、主に信頼せよ。
主は彼らの助け、また彼らの盾である。
10アロンの家よ、主に信頼せよ。
主は彼らの助け、また彼らの盾である。
11主を恐れる者よ、主に信頼せよ。
主は彼らの助け、また彼らの盾である。

12主はわれらをみこころにとめられた。
主はわれらを恵み、イスラエルの家を恵み、
アロンの家を恵み、
13また、小さい者も、大いなる者も、
主を恐れる者を恵まれる。

14どうか、主があなたがたを増し加え、
あなたがたと、あなたがたの子孫とを
増し加えられるように。
15天地を造られた主によって
あなたがたが恵まれるように。
16天は主の天である。
しかし地は人の子らに与えられた。

17死んだ者も、音なき所に下る者も、
主をほめたたえることはない。
18しかし、われらは今より、とこしえに至るまで、
主をほめまつるであろう。
主をほめたたえよ。

第116篇

1わたしは主を愛する。
主はわが声と、わが願いとを聞かれたからである。
2主はわたしに耳を傾けられたので、
わたしは生きるかぎり主を呼びまつるであろう。

3死の綱がわたしを取り巻き、
陰府の苦しみがわたしを捕えた。
わたしは悩みと悲しみにあった。
4その時わたしは主のみ名を呼んだ。
「主よ、どうぞわたしをお救いください」と。

5主は恵みふかく、正しくいらせられ、
われらの神はあわれみに富まれる。
6主は無学な者を守られる。
わたしが低くされたとき、主はわたしを救われた。
7わが魂よ、おまえの平安に帰るがよい。
主は豊かにおまえをあしらわれたからである。

8あなたはわたしの魂を死から、わたしの目を涙から、
わたしの足をつまずきから助け出されました。
9わたしは生ける者の地で、主のみ前に歩みます。
10「わたしは大いに悩んだ」と言った時にもなお信じた。
11わたしは驚きあわてたときに言った、
「すべての人は当にならぬ者である」と。

12わたしに賜わったもろもろの恵みについて、
どうして主に報いることができようか。
13わたしは救の杯をあげて、
主のみ名を呼ぶ。
14わたしはすべての民の前で、
主にわが誓いをつぐなおう。

15主の聖徒の死はそのみ前において尊い。
16主よ、わたしはあなたのしもべです。
わたしはあなたのしもべ、あなたのはしための子です。
あなたはわたしのなわめを解かれました。
17わたしは感謝のいけにえをあなたにささげて、
主のみ名を呼びます。
18わたしはすべての民の前で
主にわが誓いをつぐないます。
19エルサレムよ、あなたの中で、
主の家の大庭の中で、これをつぐないます。
主をほめたたえよ。

第117篇

1もろもろの国よ、主をほめたたえよ。
もろもろの民よ、主をたたえまつれ。
2われらに賜わるそのいつくしみは大きいからである。
主のまことはとこしえに絶えることがない。
主をほめたたえよ。

第118篇

1主に感謝せよ、主は恵みふかく、
そのいつくしみはとこしえに絶えることがない。
2イスラエルは言え、
「そのいつくしみはとこしえに絶えることがない」と。
3アロンの家は言え、
「そのいつくしみはとこしえに絶えることがない」と。
4主をおそれる者は言え、
「そのいつくしみはとこしえに絶えることがない」と。

5わたしが悩みのなかから主を呼ぶと、
主は答えて、わたしを広い所に置かれた。
6主がわたしに味方されるので、
恐れることはない。
人はわたしに何をなし得ようか。
7主はわたしに味方し、わたしを助けられるので、
わたしを憎む者についての願いを見るであろう。
8主に寄り頼むは人にたよるよりも良い。
9主に寄り頼むはもろもろの君にたよるよりも良い。

10もろもろの国民はわたしを囲んだ。
わたしは主のみ名によって彼らを滅ぼす。
11彼らはわたしを囲んだ、わたしを囲んだ。
わたしは主のみ名によって彼らを滅ぼす。
12彼らは蜂のようにわたしを囲み、
いばらの火のように燃えたった。
わたしは主のみ名によって彼らを滅ぼす。

13わたしはひどく押されて倒れようとしたが、
主はわたしを助けられた。
14主はわが力、わが歌であって、
わが救となられた。
15聞け、勝利の喜ばしい歌が正しい者の天幕にある。
「主の右の手は勇ましいはたらきをなし、
16主の右の手は高くあがり、
主の右の手は勇ましいはたらきをなす」。

17わたしは死ぬことなく、生きながらえて、
主のみわざを物語るであろう。
18主はいたくわたしを懲らされたが、
死にはわたされなかった。

19わたしのために義の門を開け、
わたしはその内にはいって、主に感謝しよう。
20これは主の門である。
正しい者はその内にはいるであろう。
21わたしはあなたに感謝します。
あなたがわたしに答えて、わが救となられたことを。

22家造りらの捨てた石は
隅のかしら石となった。
23これは主のなされた事で
われらの目には驚くべき事である。
24これは主が設けられた日であって、
われらはこの日に喜び楽しむであろう。
25主よ、どうぞわれらをお救いください。
主よ、どうぞわれらを栄えさせてください。

26主のみ名によってはいる者はさいわいである。
われらは主の家からあなたをたたえます。
27主は神であって、われらを照された。
枝を携えて祭の行列を祭壇の角にまで進ませよ。
28あなたはわが神、わたしはあなたに感謝します。
あなたはわが神、わたしはあなたをあがめます。

29主に感謝せよ、主は恵みふかく、
そのいつくしみはとこしえに
絶えることがない。

第119篇

アレフ

1おのが道を全くして、
主のおきてに歩む者はさいわいです。
2主のもろもろのあかしを守り
心をつくして主を尋ね求め、
3また悪を行わず、主の道に歩む者はさいわいです。
4あなたはさとしを命じて、ねんごろに守らせられます。
5どうかわたしの道を堅くして、
あなたの定めを守らせてください。
6わたしは、あなたのもろもろの戒めに目をとめる時、
恥じることはありません。
7わたしは、あなたの正しいおきてを学ぶとき、
正しい心をもってあなたに感謝します。
8わたしはあなたの定めを守ります。
わたしを全くお捨てにならないでください。

ベス

9若い人はどうしておのが道を
清く保つことができるでしょうか。
み言葉にしたがって、
それを守るよりほかにありません。
10わたしは心をつくしてあなたを尋ね求めます。
わたしをあなたの戒めから
迷い出させないでください。
11わたしはあなたにむかって
罪を犯すことのないように、
心のうちにみ言葉をたくわえました。
12あなたはほむべきかな、主よ、
あなたの定めをわたしに教えてください。
13わたしはくちびるをもって、
あなたの口から出る
もろもろのおきてを言いあらわします。
14わたしは、もろもろのたからを喜ぶように、
あなたのあかしの道を喜びます。
15わたしは、あなたのさとしを思い、
あなたの道に目をとめます。
16わたしはあなたの定めを喜び、
あなたのみ言葉を忘れません。

ギメル

17あなたのしもべを豊かにあしらって、
生きながらえさせ、
み言葉を守らせてください。
18わたしの目を開いて、あなたのおきてのうちの
くすしき事を見させてください。
19わたしはこの地にあっては寄留者です。
あなたの戒めをわたしに隠さないでください。
20わが魂はつねにあなたのおきてを慕って、
絶えいるばかりです。
21あなたは、あなたの戒めから迷い出る
高ぶる者、のろわれた者を責められます。
22わたしはあなたのあかしを守りました。
彼らのそしりと侮りとを
わたしから取り去ってください。
23たといもろもろの君が座して、
わたしをそこなおうと図っても、
あなたのしもべは、あなたの定めを深く思います。
24あなたのあかしは、わたしを喜ばせ、
わたしを教えさとすものです。

ダレス

25わが魂はちりについています。
み言葉に従って、わたしを生き返らせてください。
26わたしが自分の歩んだ道を語ったとき、
あなたはわたしに答えられました。
あなたの定めをわたしに教えてください。
27あなたのさとしの道を
わたしにわきまえさせてください。
わたしはあなたのくすしきみわざを深く思います。
28わが魂は悲しみによって溶け去ります。
み言葉に従って、わたしを強くしてください。
29偽りの道をわたしから遠ざけ、
あなたのおきてをねんごろに教えてください。
30わたしは真実の道を選び、
あなたのおきてをわたしの前に置きました。
31主よ、わたしはあなたのあかしに堅く従っています。
願わくは、わたしをはずかしめないでください。
32あなたがわたしの心を広くされるとき、
わたしはあなたの戒めの道を走ります。

33主よ、あなたの定めの道をわたしに教えてください。
わたしは終りまでこれを守ります。
34わたしに知恵を与えてください。
わたしはあなたのおきてを守り、
心をつくしてこれに従います。
35わたしをあなたの戒めの道に導いてください。
わたしはそれを喜ぶからです。
36わたしの心をあなたのあかしに傾けさせ、
不正な利得に傾けさせないでください。
37わたしの目をほかにむけて、むなしいものを見させず、
あなたの道をもって、わたしを生かしてください。
38あなたを恐れる者にかかわる約束を
あなたのしもべに堅くしてください。
39わたしの恐れるそしりを除いてください。
あなたのおきては正しいからです。
40見よ、わたしはあなたのさとしを慕います。
あなたの義をもって、
わたしを生かしてください。

ワウ

41主よ、あなたの約束にしたがって、
あなたのいつくしみと、
あなたの救をわたしに臨ませてください。
42そうすれば、わたしをそしる者に、
答えることができます。
わたしはあなたのみ言葉に信頼するからです。
43またわたしの口から真理の言葉を
ことごとく除かないでください。
わたしの望みはあなたのおきてにあるからです。
44わたしは絶えず、とこしえに、
あなたのおきてを守ります。
45わたしはあなたのさとしを求めたので、
自由に歩むことができます。
46わたしはまた王たちの前に
あなたのあかしを語って恥じることはありません。
47わたしは、わたしの愛するあなたの戒めに
自分の喜びを見いだすからです。
48わたしは、わたしの愛するあなたの戒めを尊び、
あなたの定めを深く思います。

ザイン

49どうか、あなたのしもべに言われた
み言葉を思い出してください。
あなたはわたしにそれを望ませられました。
50あなたの約束はわたしを生かすので、
わが悩みの時の慰めです。
51高ぶる者は大いにわたしをあざ笑います。
しかしわたしはあなたのおきてを離れません。
52主よ、わたしはあなたの昔からのおきてを思い出して、
みずから慰めます。
53あなたのおきてを捨てる悪しき者のゆえに、
わたしは激しい憤りを起します。
54あなたの定めはわが旅の家で、
わたしの歌となりました。
55主よ、わたしは夜の間にあなたのみ名を思い出して、
あなたのおきてを守ります。
56わたしはあなたのさとしを守ったことによって、
この祝福がわたしに臨みました。

ヘス

57主はわたしの受くべき分です。
わたしはあなたのみ言葉を守ることを約束します。
58わたしは心をつくして、あなたの恵みを請い求めます。
あなたの約束にしたがって、
わたしをお恵みください。
59わたしは、あなたの道を思うとき、
足をかえして、あなたのあかしに向かいます。
60わたしはあなたの戒めを守るのに、
すみやかで、ためらいません。
61たとい、悪しき者のなわがわたしを捕えても、
わたしはあなたのおきてを忘れません。
62わたしはあなたの正しいおきてのゆえに
夜半に起きて、あなたに感謝します。
63わたしは、すべてあなたを恐れる者、
またあなたのさとしを守る者の仲間です。
64主よ、地はあなたのいつくしみで満ちています。
あなたの定めをわたしに教えてください。

テス

65主よ、あなたはみ言葉にしたがって
しもべをよくあしらわれました。
66わたしに良い判断と知識とを教えてください。
わたしはあなたの戒めを信じるからです。
67わたしは苦しまない前には迷いました。
しかし今はみ言葉を守ります。
68あなたは善にして善を行われます。
あなたの定めをわたしに教えてください。
69高ぶる者は偽りをもって
わたしをことごとくおおいます。
しかしわたしは心をつくして
あなたのさとしを守ります。
70彼らの心は肥え太って脂肪のようです。
しかしわたしはあなたのおきてを喜びます。
71苦しみにあったことは、わたしに良い事です。
これによってわたしはあなたのおきてを
学ぶことができました。
72あなたの口のおきては、わたしのためには
幾千の金銀貨幣にもまさるのです。

ヨード

73あなたのみ手はわたしを造り、
わたしを形造りました。
わたしに知恵を与えて、
あなたの戒めを学ばせてください。
74あなたを恐れる者はわたしを見て喜ぶでしょう。
わたしはみ言葉によって望みをいだいたからです。
75主よ、わたしはあなたのさばきの正しく、
また、あなたが真実をもって
わたしを苦しめられたことを知っています。
76あなたがしもべに告げられた約束にしたがって、
あなたのいつくしみをわが慰めとしてください。
77あなたのあわれみをわたしに臨ませ、
わたしを生かしてください。
あなたのおきてはわが喜びだからです。
78高ぶる者に恥をこうむらせてください。
彼らは偽りをもって、わたしをくつがえしたからです。
しかしわたしはあなたのさとしを深く思います。
79あなたをおそれる者と、
あなたのあかしを知る者とを
わたしに帰らせてください。
80わたしの心を全くして、
あなたの定めを守らせてください。
そうすればわたしは恥をこうむることがありません。

カフ

81わが魂はあなたの救を慕って絶えいるばかりです。
わたしはみ言葉によって望みをいだきます。
82わたしの目はあなたの約束を待つによって衰え、
「いつ、あなたはわたしを慰められるのですか」と
尋ねます。
83わたしは煙の中の皮袋のようになりましたが、
なお、あなたの定めを忘れませんでした。
84あなたのしもべの日はどれほど続くでしょうか。
いつあなたは、わたしを迫害する者を
さばかれるでしょうか。
85高ぶる者はわたしをおとしいれようと
穴を掘りました。
彼らはあなたのおきてに従わない人々です。
86あなたの戒めはみな真実です。
彼らは偽りをもってわたしを迫害します。
わたしをお助けください。
87彼らはこの地において、
ほとんどわたしを滅ぼしました。
しかし、わたしはあなたのさとしを捨てませんでした。
88あなたのいつくしみにしたがって
わたしを生かしてください。
そうすればわたしはあなたの口から出る
あかしを守ります。

ラメド

89主よ、あなたのみ言葉は
天においてとこしえに堅く定まり、
90あなたのまことはよろずよに及びます。
あなたが地を定められたので、地は堅く立っています。
91これらのものはあなたの仰せにより、
堅く立って今日に至っています。
よろずのものは皆あなたのしもべだからです。
92あなたのおきてがわが喜びとならなかったならば、
わたしはついに悩みのうちに滅びたでしょう。
93わたしは常にあなたのさとしを忘れません。
あなたはこれをもって、わたしを生かされたからです。
94わたしはあなたのものです。
わたしをお救いください。
わたしはあなたのさとしを求めました。
95悪しき者はわたしを滅ぼそうと
待ち伏せています。
しかし、わたしはあなたのあかしを思います。
96わたしはすべての全きことに
限りあることを見ました。
しかしあなたの戒めは限りなく広いのです。

メム

97いかにわたしはあなたのおきてを
愛することでしょう。
わたしはひねもすこれを深く思います。
98あなたの戒めは常にわたしと共にあるので、
わたしをわが敵にまさって賢くします。
99わたしはあなたのあかしを深く思うので、
わがすべての師にまさって知恵があります。
100わたしはあなたのさとしを守るので、
老いた者にまさって事をわきまえます。
101わたしはみ言葉を守るために、
わが足をとどめて、すべての悪い道に行かせません。
102あなたがわたしを教えられたので、
わたしはあなたのおきてを離れません。
103あなたのみ言葉はいかにわがあごに
甘いことでしょう。
蜜にまさってわが口に甘いのです。
104わたしはあなたのさとしによって知恵を得ました。
それゆえ、わたしは偽りのすべての道を憎みます。

ヌン

105あなたのみ言葉はわが足のともしび、
わが道の光です。
106わたしはあなたの正しいおきてを守ることを誓い、
かつこれを実行しました。
107わたしはいたく苦しみました。
主よ、み言葉に従って、わたしを生かしてください。
108主よ、わがさんびの供え物をうけて、
あなたのおきてを教えてください。
109わたしのいのちは常に危険にさらされています。
しかし、わたしはあなたのおきてを忘れません。
110悪しき者はわたしのためにわなを設けました。
しかし、わたしはあなたのさとしから迷い出ません。
111あなたのあかしはとこしえにわが嗣業です。
まことに、そのあかしはわが心の喜びです。
112わたしはあなたの定めを終りまで、
とこしえに守ろうと心を傾けます。

サメク

113わたしは二心の者を憎みます。
しかしあなたのおきてを愛します。
114あなたはわが隠れ場、わが盾です。
わたしはみ言葉によって望みをいだきます。
115悪をなす者よ、わたしを離れ去れ、
わたしはわが神の戒めを守るのです。
116あなたの約束にしたがって、
わたしをささえて、ながらえさせ、
わが望みについて恥じることの
ないようにしてください。
117わたしをささえてください。
そうすれば、わたしは安らかで、
常にあなたの定めに心をそそぎます。
118すべてあなたの定めから迷い出る者を
あなたは、かろしめられます。
まことに、彼らの欺きはむなしいのです。
119あなたは地のすべての悪しき者を、
金かすのようにみなされます。
それゆえ、わたしはあなたのあかしを愛します。
120わが肉はあなたを恐れるので震えます。
わたしはあなたのさばきを恐れます。

アイン

121わたしは正しく義にかなったことを行いました。
わたしを捨てて、しえたげる者に
ゆだねないでください。
122しもべのために保証人となって、
高ぶる者にわたしを、しえたげさせないでください。
123わが目はあなたの救と、
あなたの正しい約束とを待ち望んで衰えます。
124あなたのいつくしみにしたがって、しもべをあしらい、
あなたの定めを教えてください。
125わたしはあなたのしもべです。
わたしに知恵を与えて、
あなたのあかしを知らせてください。
126彼らはあなたのおきてを破りました。
今は主のはたらかれる時です。
127それゆえ、わたしは金よりも、
純金よりもまさってあなたの戒めを愛します。
128それゆえ、わたしは、あなたのもろもろの
さとしにしたがって、正しき道に歩み、
すべての偽りの道を憎みます。

129あなたのあかしは驚くべきものです。
それゆえ、わが魂はこれを守ります。
130み言葉が開けると光を放って、
無学な者に知恵を与えます。
131わたしはあなたの戒めを慕うゆえに、
口を広くあけてあえぎ求めました。
132み名を愛する者に常にされるように、
わたしをかえりみ、わたしをあわれんでください。
133あなたの約束にしたがって、わが歩みを確かにし、
すべての不義に支配されないようにしてください。
134わたしを人のしえたげからあがなってください。
そうすればわたしは、あなたのさとしを守ります。
135み顔をしもべの上に照し、
あなたの定めを教えてください。
136人々があなたのおきてを守らないので、
わが目の涙は川のように流れます。

ツァデー

137主よ、あなたは正しく、
あなたのさばきは正しいのです。
138あなたの正義と、この上ない真実とをもって
あなたのあかしを命じられました。
139わたしのあだが、あなたのみ言葉を忘れるので、
わが熱心はわたしを滅ぼすのです。
140あなたの約束はまことに確かです。
あなたのしもべはこれを愛します。
141わたしは取るにたらない者で、人に侮られるけれども、
なお、あなたのさとしを忘れません。
142あなたの義はとこしえに正しく、
あなたのおきてはまことです。
143悩みと苦しみがわたしに臨みました。
しかしあなたの戒めはわたしの喜びです。
144あなたのあかしはとこしえに正しいのです。
わたしに知恵を与えて、生きながらえさせてください。

コフ

145わたしは心をつくして呼ばわります。
主よ、お答えください。
わたしはあなたの定めを守ります。
146わたしはあなたに呼ばわります。
わたしをお救いください。
わたしはあなたのあかしを守ります。
147わたしは朝早く起き出て呼ばわります。
わたしはみ言葉によって望みをいだくのです。
148わが目は夜警の交代する時に先だってさめ、
あなたの約束を深く思います。
149あなたのいつくしみにしたがって、
わが声を聞いてください。
主よ、あなたの公義にしたがって、
わたしを生かしてください。
150わたしをしえたげる者が
悪いたくらみをもって近づいています。
彼らはあなたのおきてを遠くはなれているのです。
151しかし主よ、あなたは近くいらせられます。
あなたのもろもろの戒めはまことです。
152わたしは早くからあなたのあかしによって、
あなたがこれをとこしえに
立てられたことを知りました。

レシ

153わが悩みを見て、わたしをお救いください。
わたしはあなたのおきてを忘れないからです。
154わが訴えを弁護して、わたしをあがない、
あなたの約束にしたがって、
わたしを生かしてください。
155救は悪しき者を遠く離れている。
彼らはあなたの定めを求めないからです。
156主よ、あなたのあわれみは大きい。
あなたの公義に従って、わたしを生かしてください。
157わたしをしえたげる者、
わたしをあだする者は多い。
しかしわたしは、あなたのあかしを離れません。
158不信仰な者があなたのみ言葉を守らないので、
わたしは彼らを見て、いとわしく思います。
159わたしがいかにあなたのさとしを
愛するかをお察しください。
主よ、あなたのいつくしみにしたがって、
わたしを生かしてください。
160あなたのみ言葉の全体は真理です。
あなたの正しいおきてのすべては
とこしえに絶えることはありません。

シン

161もろもろの君はゆえなくわたしをしえたげます。
しかしわが心はみ言葉をおそれます。
162わたしは大いなる獲物を得た者のように
あなたのみ言葉を喜びます。
163わたしは偽りを憎み、忌みきらいます。
しかしあなたのおきてを愛します。
164わたしはあなたの正しいおきてのゆえに、
一日に七たびあなたをほめたたえます。
165あなたのおきてを愛する者には大いなる平安があり、
何ものも彼らをつまずかすことはできません。
166主よ、わたしはあなたの救を望み、
あなたの戒めをおこないます。
167わが魂は、あなたのあかしを守ります。
わたしはいたくこれを愛します。
168わがすべての道があなたのみ前にあるので、
わたしはあなたのさとしと、あかしとを守ります。

タウ

169主よ、どうか、わが叫びをみ前にいたらせ、
み言葉に従って、わたしに知恵をお与えください。
170わが願いをみ前にいたらせ、
み言葉にしたがって、わたしをお助けください。
171あなたの定めをわたしに教えられるので、
わがくちびるはさんびを唱えます。
172あなたのすべての戒めは正しいので、
わが舌はみ言葉を歌います。
173わたしはあなたのさとしを選びました。
あなたのみ手を、常にわが助けとしてください。
174主よ、わたしはあなたの救を慕います。
あなたのおきてはわたしの喜びです。
175わたしを生かして、
あなたをほめたたえさせ、
あなたのおきてを、わが助けとしてください。
176わたしは失われた羊のように迷い出ました。
あなたのしもべを捜し出してください。
わたしはあなたの戒めを忘れないからです。

第120篇

都もうでの歌

1わたしが悩みのうちに、主に呼ばわると、
主はわたしに答えられる。
2「主よ、偽りのくちびるから、
欺きの舌から、わたしを助け出してください」。

3欺きの舌よ、おまえに何が与えられ、
何が加えられるであろうか。
4ますらおの鋭い矢と、
えにしだの熱い炭とである。

5わざわいなるかな、わたしはメセクにやどり、
ケダルの天幕のなかに住んでいる。
6わたしは久しく平安を憎む者のなかに住んでいた。
7わたしは平安を願う、
しかし、わたしが物言うとき、彼らは戦いを好む。

第121篇

都もうでの歌

1わたしは山にむかって目をあげる。
わが助けは、どこから来るであろうか。
2わが助けは、天と地を造られた主から来る。

3主はあなたの足の動かされるのをゆるされない。
あなたを守る者はまどろむことがない。
4見よ、イスラエルを守る者は
まどろむこともなく、眠ることもない。
5主はあなたを守る者、
主はあなたの右の手をおおう陰である。
6昼は太陽があなたを撃つことなく、
夜は月があなたを撃つことはない。

7主はあなたを守って、すべての災を免れさせ、
またあなたの命を守られる。
8主は今からとこしえに至るまで、
あなたの出ると入るとを守られるであろう。

第122篇

ダビデがよんだ都もうでの歌

1人々がわたしにむかって「われらは主の家に行こう」
と言ったとき、わたしは喜んだ。
2エルサレムよ、われらの足は
あなたの門のうちに立っている。
3しげくつらなった町のように
建てられているエルサレムよ、
4もろもろの部族すなわち主の部族が、
そこに上って来て主のみ名に感謝することは、
イスラエルのおきてである。
5そこにさばきの座、
ダビデの家の王座が設けられてあった。

6エルサレムのために平安を祈れ、
「エルサレムを愛する者は栄え、
7その城壁のうちに平安があり、
もろもろの殿のうちに安全があるように」と。

8わが兄弟および友のために、わたしは
「エルサレムのうちに平安があるように」と言い、
9われらの神、主の家のために、わたしは
エルサレムのさいわいを求めるであろう。

第123篇

都もうでの歌

1天に座しておられる者よ、
わたしはあなたにむかって目をあげます。

2見よ、しもべがその主人の手に目をそそぎ、
はしためがその主婦の手に目をそそぐように、
われらはわれらの神、主に目をそそいで、
われらをあわれまれるのを待ちます。

3主よ、われらをあわれんでください。
われらをあわれんでください。
われらに侮りが満ちあふれています。
4思い煩いのない者のあざけりと、高ぶる者の侮りとは、
われらの魂に満ちあふれています。

第124篇

ダビデがよんだ都もうでの歌

1今、イスラエルは言え、
主がもしわれらの方におられなかったならば、
2人々がわれらに逆らって立ちあがったとき、
主がもしわれらの方におられなかったならば、
3彼らの怒りがわれらにむかって燃えたったとき、
彼らはわれらを生きているままで、のんだであろう。
4また大水はわれらを押し流し、
激流はわれらの上を越え、
5さか巻く水はわれらの上を越えたであろう。

6主はほむべきかな。
主はわれらをえじきとして
彼らの歯にわたされなかった。
7われらは野鳥を捕えるわなをのがれる
鳥のようにのがれた。
わなは破れてわれらはのがれた。

8われらの助けは天地を造られた主のみ名にある。

第125篇

都もうでの歌

1主に信頼する者は、動かされることなくて、
とこしえにあるシオンの山のようである。
2山々がエルサレムを囲んでいるように、
主は今からとこしえにその民を囲まれる。

3これは悪しき者のつえが
正しい者の所領にとどまることなく、
正しい者がその手を
不義に伸べることのないためである。

4主よ、善良な人と、
心の正しい人とに、さいわいを施してください。
5しかし転じて自分の曲った道に入る者を
主は、悪を行う者と共に去らせられる。

イスラエルの上に平安があるように。

第126篇

都もうでの歌

1主がシオンの繁栄を回復されたとき、
われらは夢みる者のようであった。
2その時われらの口は笑いで満たされ、
われらの舌は喜びの声で満たされた。
その時「主は彼らのために大いなる事をなされた」と
言った者が、もろもろの国民の中にあった。

3主はわれらのために大いなる事をなされたので、
われらは喜んだ。
4主よ、どうか、われらの繁栄を、
ネゲブの川のように回復してください。

5涙をもって種まく者は、
喜びの声をもって刈り取る。
6種を携え、涙を流して出て行く者は、
束を携え、喜びの声をあげて帰ってくるであろう。

第127篇

ソロモンがよんだ都もうでの歌

1主が家を建てられるのでなければ、
建てる者の勤労はむなしい。
主が町を守られるのでなければ、
守る者のさめているのはむなしい。
2あなたがたが早く起き、おそく休み、
辛苦のかてを食べることは、むなしいことである。
主はその愛する者に、眠っている時にも、
なくてならぬものを与えられるからである。

3見よ、子供たちは神から賜わった嗣業であり、
胎の実は報いの賜物である。
4壮年の時の子供は勇士の手にある矢のようだ。

5矢の満ちた矢筒を持つ人はさいわいである。
彼は門で敵と物言うとき恥じることはない。

第128篇

都もうでの歌

1すべて主をおそれ、主の道に歩む者はさいわいである。
2あなたは自分の手の勤労の実を食べ、
幸福で、かつ安らかであろう。
3あなたの妻は家の奥にいて
多くの実を結ぶぶどうの木のようであり、
あなたの子供たちは食卓を囲んで
オリブの若木のようである。
4見よ、主をおそれる人は、このように祝福を得る。

5主はシオンからあなたを祝福されるように。
あなたは世にあるかぎりエルサレムの繁栄を見、
6またあなたの子らの子を見るであろう。

どうぞ、イスラエルの上に平安があるように。

第129篇

都もうでの歌

1今イスラエルは言え、
「彼らはわたしの若い時から、ひどくわたしを悩ました。
2彼らはわたしの若い時から、ひどくわたしを悩ました。
しかしわたしに勝つことができなかった。
3耕す者はわたしの背の上をたがやして、
そのうねみぞを長くした」と。

4主は正しくいらせられ、
悪しき者のなわを断ち切られた。
5シオンを憎む者はみな、
恥を得て、退くように。
6彼らを、育たないさきに枯れる
屋根の草のようにしてください。
7これを刈る者はその手に満たず、
これをたばねる者はそのふところに満たない。
8かたわらを過ぎる者は、
「主の恵みがあなたの上にあるように。
われらは主のみ名によって
あなたがたを祝福する」と言わない。

第130篇

都もうでの歌

1主よ、わたしは深い淵からあなたに呼ばわる。
2主よ、どうか、わが声を聞き、
あなたの耳をわが願いの声に傾けてください。

3主よ、あなたがもし、もろもろの不義に
目をとめられるならば、
主よ、だれが立つことができましょうか。
4しかしあなたには、ゆるしがあるので、
人に恐れかしこまれるでしょう。

5わたしは主を待ち望みます、わが魂は待ち望みます。
そのみ言葉によって、わたしは望みをいだきます。
6わが魂は夜回りが暁を待つにまさり、
夜回りが暁を待つにまさって主を待ち望みます。

7イスラエルよ、主によって望みをいだけ。
主には、いつくしみがあり、
また豊かなあがないがあるからです。
8主はイスラエルを
そのもろもろの不義からあがなわれます。

第131篇

ダビデがよんだ都もうでの歌

1主よ、わが心はおごらず、わが目は高ぶらず、
わたしはわが力の及ばない大いなる事と
くすしきわざとに関係いたしません。

2かえって、乳離れしたみどりごが、
その母のふところに安らかにあるように、
わたしはわが魂を静め、かつ安らかにしました。
わが魂は乳離れしたみどりごのように、安らかです。

3イスラエルよ、今からとこしえに
主によって望みをいだけ。

第132篇

都もうでの歌

1主よ、ダビデのために、
そのもろもろの辛苦をみこころにとめてください。
2ダビデは主に誓い、
ヤコブの全能者に誓いを立てて言いました、
3-5「わたしは主のために所を捜し出し、
ヤコブの全能者のためにすまいを求め得るまでは、
わが家に入らず、わが寝台に上らず、
わが目に眠りを与えず、
わがまぶたにまどろみを与えません」。

6見よ、われらはエフラタでそれを聞き、
ヤアルの野でそれを見とめた。
7「われらはそのすまいへ行って、
その足台のもとにひれ伏そう」。

8主よ、起きて、あなたの力のはこと共に、
あなたの安息所におはいりください。
9あなたの祭司たちに義をまとわせ、
あなたの聖徒たちに喜び呼ばわらせてください。

10あなたのしもべダビデのために、
あなたの油そそがれた者の顔を、
しりぞけないでください。
11主はまことをもってダビデに誓われたので、
それにそむくことはない。すなわち言われた、
「わたしはあなたの身から出た子のひとりを、
あなたの位につかせる。
12もしあなたの子らがわたしの教える
契約と、あかしとを守るならば、
その子らもまた、とこしえに
あなたの位に座するであろう」。

13主はシオンを選び、
それをご自分のすみかにしようと望んで言われた、
14「これはとこしえにわが安息所である。
わたしはこれを望んだゆえ、ここに住む。
15わたしはシオンの糧食を豊かに祝福し、
食物をもってその貧しい者を飽かせる。
16またわたしはその祭司たちに救を着せる。
その聖徒たちは声高らかに喜び呼ばわるであろう。
17わたしはダビデのために
そこに一つの角をはえさせる。
わたしはわが油そそがれた者のために
一つのともしびを備えた。
18わたしは彼の敵に恥を着せる。
しかし彼の上にはその冠が輝くであろう」。

第133篇

ダビデがよんだ都もうでの歌

1見よ、兄弟が和合して共におるのは
いかに麗しく楽しいことであろう。
2それはこうべに注がれた尊い油がひげに流れ、
アロンのひげに流れ、
その衣のえりにまで流れくだるようだ。
3またヘルモンの露がシオンの山に下るようだ。

これは主がかしこに祝福を命じ、
とこしえに命を与えられたからである。

第134篇

都もうでの歌

1見よ、夜、主の家に立って
主に仕えるすべてのしもべよ、
主をほめよ。
2聖所にむかってあなたがたの手をあげ、
主をほめよ。

3どうぞ主、天と地を造られた者、
シオンからあなたを祝福されるように。

第135篇

1主をほめたたえよ、
主のみ名をほめたたえよ。
主のしもべたちよ、ほめたたえよ。
2主の家に立つ者、
われらの神の家の大庭に立つ者よ、ほめたたえよ。
3主は恵みふかい、主をほめたたえよ。
主は情ぶかい、そのみ名をほめ歌え。

4主はおのがためにヤコブを選び、
イスラエルを選んで、おのれの所有とされた。
5わたしは主の大いなることと、
われらの主のすべての神に
まさることとを知っている。
6主はそのみこころにかなう事を、
天にも地にも、海にもすべての淵にも行われる。
7主は地のはてから雲をのぼらせ、
雨のためにいなずまを造り、その倉から風を出される。

8主は人から獣にいたるまで、
エジプトのういごを撃たれた。
9エジプトよ、主はおまえの中に、
しるしと不思議とを送って、
パロとそのすべてのしもべとに臨まれた。

10主は多くの国民を撃ち、
力ある王たちを殺された。
11すなわちアモリびとの王シホン、バシャンの王オグ、
ならびにカナンのすべての国々である。
12主は彼らの地を嗣業とし、
その民イスラエルに嗣業として与えられた。

13主よ、あなたのみ名はとこしえに絶えることがない。
主よ、あなたの名声はよろずよに及ぶ。
14主はその民をさばき、
そのしもべらにあわれみをかけられるからである。

15もろもろの国民の偶像はしろがねと、こがねで、
人の手のわざである。
16それは口があっても語ることができない。
目があっても見ることができない。
17耳があっても聞くことができない。
またその口には息がない。
18これを造る者と、これに信頼する者とはみな、
これと等しい者になる。

19イスラエルの家よ、主をほめよ。
アロンの家よ、主をほめよ。
20レビの家よ、主をほめよ。
主を恐れる者よ、主をほめまつれ。
21エルサレムに住まわれる主は、
シオンからほめたたえらるべきである。
主をほめたたえよ。

第136篇

1主に感謝せよ、主は恵みふかく、
そのいつくしみはとこしえに絶えることがない。
2もろもろの神の神に感謝せよ、
そのいつくしみはとこしえに絶えることがない。
3もろもろの主の主に感謝せよ、
そのいつくしみはとこしえに絶えることがない。

4ただひとり大いなるくすしきみわざを
なされる者に感謝せよ、
そのいつくしみはとこしえに絶えることがない。
5知恵をもって天を造られた者に感謝せよ、
そのいつくしみはとこしえに絶えることがない。
6地を水の上に敷かれた者に感謝せよ、
そのいつくしみはとこしえに絶えることがない。
7大いなる光を造られた者に感謝せよ、
そのいつくしみはとこしえに絶えることがない。
8昼をつかさどらすために日を造られた者に感謝せよ、
そのいつくしみはとこしえに絶えることがない。
9夜をつかさどらすために月と、
もろもろの星とを造られた者に感謝せよ、
そのいつくしみはとこしえに絶えることがない。

10エジプトのういごを撃たれた者に感謝せよ、
そのいつくしみはとこしえに絶えることがない。
11イスラエルをエジプトびとの中から
導き出された者に感謝せよ、
そのいつくしみはとこしえに絶えることがない。
12強い手と伸ばした腕とをもって、
これを救い出された者に感謝せよ、
そのいつくしみはとこしえに絶えることがない。
13紅海を二つに分けられた者に感謝せよ、
そのいつくしみはとこしえに絶えることがない。
14イスラエルにその中を通らせられた者に感謝せよ、
そのいつくしみはとこしえに絶えることがない。
15パロとその軍勢とを紅海で
打ち敗られた者に感謝せよ、
そのいつくしみはとこしえに絶えることがない。
16その民を導いて荒野を通らせられた者に感謝せよ、
そのいつくしみはとこしえに絶えることがない。
17大いなる王たちを撃たれた者に感謝せよ、
そのいつくしみはとこしえに絶えることがない。
18名ある王たちを殺された者に感謝せよ、
そのいつくしみはとこしえに絶えることがない。
19アモリびとの王シホンを殺された者に感謝せよ、
そのいつくしみはとこしえに絶えることがない。
20バシャンの王オグを殺された者に感謝せよ、
そのいつくしみはとこしえに絶えることがない。
21彼らの地を嗣業として与えられた者に感謝せよ、
そのいつくしみはとこしえに絶えることがない。
22そのしもべイスラエルに嗣業として
これを与えられた者に感謝せよ、
そのいつくしみはとこしえに絶えることがない。
23われらが卑しかった時に
われらをみこころにとめられた者に感謝せよ、
そのいつくしみはとこしえに絶えることがない。
24われらのあだからわれらを
助け出された者に感謝せよ、
そのいつくしみはとこしえに絶えることがない。

25すべての肉なる者に食物を与えられる者に感謝せよ、
そのいつくしみはとこしえに絶えることがない。
26天の神に感謝せよ、
そのいつくしみはとこしえに絶えることがない。

第137篇

1われらは
バビロンの川のほとりにすわり、
シオンを思い出して涙を流した。

2われらはその中のやなぎにわれらの琴をかけた。
3われらをとりこにした者が、
われらに歌を求めたからである。
われらを苦しめる者が楽しみにしようと、
「われらにシオンの歌を一つうたえ」と言った。

4われらは外国にあって、
どうして主の歌をうたえようか。

5エルサレムよ、もしわたしがあなたを忘れるならば、
わが右の手を衰えさせてください。
6もしわたしがあなたを思い出さないならば、
もしわたしがエルサレムを
わが最高の喜びとしないならば、
わが舌をあごにつかせてください。

7主よ、エドムの人々がエルサレムの日に、
「これを破壊せよ、これを破壊せよ、
その基までも破壊せよ」と
言ったことを覚えてください。

8破壊者であるバビロンの娘よ、
あなたがわれらにしたことを、
あなたに仕返しする人はさいわいである。
9あなたのみどりごを取って
岩になげうつ者はさいわいである。

第138篇

ダビデの歌

1主よ、わたしは心をつくしてあなたに感謝し、
もろもろの神の前であなたをほめ歌います。
2わたしはあなたの聖なる宮にむかって伏し拝み、
あなたのいつくしみと、まこととのゆえに、
み名に感謝します。
あなたはそのみ名と、み言葉を
すべてのものにまさって高くされたからです。
3あなたはわたしが呼ばわった日にわたしに答え、
わが魂の力を増し加えられました。

4主よ、地のすべての王はあなたに感謝するでしょう。
彼らはあなたの口のもろもろの言葉を
聞いたからです。
5彼らは主のもろもろの道について歌うでしょう。
主の栄光は大きいからです。

6主は高くいらせられるが低い者をかえりみられる。
しかし高ぶる者を遠くから知られる。

7たといわたしが悩みのなかを歩いても、
あなたはわたしを生かし、
み手を伸ばしてわが敵の怒りを防ぎ、
あなたの右の手はわたしを救われます。

8主はわたしのために、みこころをなしとげられる。
主よ、あなたのいつくしみは
とこしえに絶えることはありません。
あなたのみ手のわざを捨てないでください。

第139篇

聖歌隊の指揮者によってうたわせたダビデの歌

1主よ、あなたはわたしを探り、
わたしを知りつくされました。
2あなたはわがすわるをも、立つをも知り、
遠くからわが思いをわきまえられます。
3あなたはわが歩むをも、伏すをも探り出し、
わがもろもろの道をことごとく知っておられます。
4わたしの舌に一言もないのに、
主よ、あなたはことごとくそれを知られます。
5あなたは後から、前からわたしを囲み、
わたしの上にみ手をおかれます。
6このような知識はあまりに不思議で、
わたしには思いも及びません。
これは高くて達することはできません。

7わたしはどこへ行って、
あなたのみたまを離れましょうか。
わたしはどこへ行って、
あなたのみ前をのがれましょうか。
8わたしが天にのぼっても、あなたはそこにおられます。
わたしが陰府に床を設けても、
あなたはそこにおられます。
9わたしがあけぼのの翼をかって海のはてに住んでも、
10あなたのみ手はその所でわたしを導き、
あなたの右のみ手はわたしをささえられます。

11「やみはわたしをおおい、
わたしを囲む光は夜となれ」とわたしが言っても、
12あなたには、やみも暗くはなく、
夜も昼のように輝きます。
あなたには、やみも光も異なることはありません。

13あなたはわが内臓をつくり、
わが母の胎内でわたしを組み立てられました。
14わたしはあなたをほめたたえます。
あなたは恐るべく、くすしき方だからです。
あなたのみわざはくすしく、
あなたは最もよくわたしを知っておられます。
15わたしが隠れた所で造られ、
地の深い所でつづり合されたとき、
わたしの骨はあなたに隠れることがなかった。
16あなたの目は、
まだできあがらないわたしのからだを見られた。
わたしのためにつくられたわがよわいの日の
まだ一日もなかったとき、
その日はことごとくあなたの書にしるされた。
17神よ、あなたのもろもろのみ思いは、
なんとわたしに尊いことでしょう。
その全体はなんと広大なことでしょう。
18わたしがこれを数えようとすれば、
その数は砂よりも多い。
わたしが目ざめるとき、
わたしはなおあなたと共にいます。

19神よ、どうか悪しき者を殺してください。
血を流す者をわたしから離れ去らせてください。
20彼らは敵意をもってあなたをあなどり、
あなたに逆らって高ぶり、悪を行う人々です。
21主よ、わたしはあなたを憎む者を憎み、
あなたに逆らって起り立つ者を
いとうではありませんか。
22わたしは全く彼らを憎み、
彼らをわたしの敵と思います。

23神よ、どうか、わたしを探って、わが心を知り、
わたしを試みて、わがもろもろの思いを
知ってください。
24わたしに悪しき道のあるかないかを見て、
わたしをとこしえの道に導いてください。

第140篇

聖歌隊の指揮者によってうたわせたダビデの歌

1主よ、悪しき人々からわたしを助け出し、
わたしを守って、
乱暴な人々からのがれさせてください。
2彼らは心のうちに悪い事をはかり、
絶えず戦いを起します。
3彼らはへびのようにおのが舌を鋭くし、
そのくちびるの下にはまむしの毒があります。〔セラ

4主よ、わたしを保って、
悪しき人の手からのがれさせ、
わたしを守って、わが足をつまずかせようとする
乱暴な人々からのがれさせてください。
5高ぶる者はわたしのためにわなを伏せ、
綱をもって網を張り、
道のほとりにわなを設けました。〔セラ

6わたしは主に言います、「あなたはわが神です。
主よ、わが願いの声に耳を傾けてください。
7わが救の力、主なる神よ、
あなたは戦いの日に、わがこうべをおおわれました。

8主よ、悪しき人の願いをゆるさないでください。
その悪しき計画をとげさせないでください。〔セラ

9わたしを囲む者がそのこうべをあげるとき、
そのくちびるの害悪で彼らをおおってください。
10燃える炭を彼らの上に落してください。
彼らを穴に投げ入れ、
再び上がることのできないようにしてください。
11悪口を言う者を世に立たせないでください。
乱暴な人をすみやかに災に追い捕えさせてください」。

12わたしは主が苦しむ者の訴えをたすけ、
貧しい者のために正しいさばきを
行われることを知っています。
13正しい人は必ずみ名に感謝し、
直き人はみ前に住むでしょう。

第141篇

ダビデの歌

1主よ、わたしはあなたに呼ばわります。
すみやかにわたしをお助けください。
わたしがあなたに呼ばわるとき、
わが声に耳を傾けてください。
2わたしの祈を、み前にささげる薫香のようにみなし、
わたしのあげる手を、
夕べの供え物のようにみなしてください。

3主よ、わが口に門守を置いて、
わがくちびるの戸を守ってください。
4悪しき事にわが心を傾けさせず、
不義を行う人々と共に
悪しきわざにあずからせないでください。
また彼らのうまき物を食べさせないでください。
5正しい者にいつくしみをもってわたしを打たせ、
わたしを責めさせてください。

しかし悪しき者の油をわがこうべに
そそがせないでください。
わが祈は絶えず彼らの悪しきわざに
敵しているからです。
6彼らはおのれを罪に定める者にわたされるとき、
主のみ言葉のまことなることを学ぶでしょう。
7人が岩を裂いて地の上に打ち砕くように、
彼らの骨は陰府の口にまき散らされるでしょう。

8しかし主なる神よ、わが目はあなたに向かっています。
わたしはあなたに寄り頼みます。
わたしを助けるものもないままに
捨ておかないでください。
9わたしを守って、
彼らがわたしのために設けたわなと、
悪を行う者のわなとをのがれさせてください。
10わたしがのがれると同時に、
悪しき者をおのれの網に陥らせてください。

第142篇

ダビデがほら穴にいた時によんだマスキールの歌、祈

1わたしは声を出して主に呼ばわり、
声を出して主に願い求めます。
2わたしはみ前にわが嘆きを注ぎ出し、
み前にわが悩みをあらわします。

3わが霊のわがうちに消えうせようとする時も、
あなたはわが道を知られます。
彼らはわたしを捕えようと
わたしの行く道にわなを隠しました。
4わたしは右の方に目を注いで見回したが、
わたしに心をとめる者はひとりもありません。
わたしには避け所がなく、
わたしをかえりみる人はありません。

5主よ、わたしはあなたに呼ばわります。
わたしは言います、「あなたはわが避け所、
生ける者の地でわたしの受くべき分です。
6どうか、わが叫びにみこころをとめてください。
わたしは、はなはだしく低くされています。
わたしを責める者から助け出してください。
彼らはわたしにまさって強いのです。
7わたしをひとやから出し、
み名に感謝させてください。
あなたが豊かにわたしをあしらわれるので、
正しい人々はわたしのまわりに集まるでしょう」。

第143篇

ダビデの歌

1主よ、わが祈を聞き、
わが願いに耳を傾けてください。
あなたの真実と、あなたの正義とをもって、
わたしにお答えください。
2あなたのしもべのさばきに
たずさわらないでください。
生ける者はひとりもみ前に義とされないからです。

3敵はわたしをせめ、
わがいのちを地に踏みにじり、
死んで久しく時を経た者のように
わたしを暗い所に住まわせました。
4それゆえ、わが霊はわがうちに消えうせようとし、
わが心はわがうちに荒れさびれています。
5わたしはいにしえの日を思い出し、
あなたが行われたすべての事を考え、
あなたのみ手のわざを思います。
6わたしはあなたにむかって手を伸べ、
わが魂は、かわききった地のように
あなたを慕います。〔セラ

7主よ、すみやかにわたしにお答えください。
わが霊は衰えます。
わたしにみ顔を隠さないでください。
さもないと、わたしは穴にくだる者のように
なるでしょう。
8あしたに、あなたのいつくしみを聞かせてください。
わたしはあなたに信頼します。
わが歩むべき道を教えてください。
わが魂はあなたを仰ぎ望みます。
9主よ、わたしをわが敵から助け出してください。
わたしは避け所を得るために
あなたのもとにのがれました。
10あなたのみむねを行うことを教えてください。
あなたはわが神です。
恵みふかい、みたまをもって
わたしを平らかな道に導いてください。
11主よ、み名のために、わたしを生かし、
あなたの義によって、
わたしを悩みから救い出してください。
12また、あなたのいつくしみによって、わが敵を断ち、
わがあだをことごとく滅ぼしてください。
わたしはあなたのしもべです。

第144篇

ダビデの歌

1わが岩なる主はほむべきかな。
主は、いくさすることをわが手に教え、
戦うことをわが指に教えられます。
2主はわが岩、わが城、
わが高きやぐら、わが救主、
わが盾、わが寄り頼む者です。
主はもろもろの民をおのれに従わせられます。

3主よ、人は何ものなので、あなたはこれをかえりみ、
人の子は何ものなので、
これをみこころに、とめられるのですか。
4人は息にひとしく、
その日は過ぎゆく影にひとしいのです。

5主よ、あなたの天を垂れてくだり、
山に触れて煙を出させてください。
6いなずまを放って彼らを散らし、
矢を放って彼らを打ち敗ってください。
7高い所からみ手を伸べて、わたしを救い、
大水から、異邦人の手から
わたしを助け出してください。
8彼らの口は偽りを言い、
その右の手は偽りの右の手です。

9神よ、わたしは新しい歌をあなたにむかって歌い、
十弦の立琴にあわせてあなたをほめ歌います。
10あなたは王たちに勝利を与え、
そのしもべダビデを救われます。
11わたしを残忍なつるぎから救い、
異邦人の手から助け出してください。
彼らの口は偽りを言い、
その右の手は偽りの右の手です。

12われらのむすこたちはその若い時、
よく育った草木のようです。
われらの娘たちは宮の建物のために刻まれた
すみの柱のようです。
13われらの倉は満ちて様々の物を備え、
われらの羊は野でちよろずの子を産み、
14われらの家畜はみごもって子を産むに誤ることなく、
われらのちまたには悩みの叫びがありません。

15このような祝福をもつ民はさいわいです。
主をおのが神とする民はさいわいです。

第145篇

ダビデのさんびの歌

1わが神、王よ、わたしはあなたをあがめ、
世々かぎりなくみ名をほめまつります。
2わたしは日ごとにあなたをほめ、
世々かぎりなくみ名をほめたたえます。

3主は大いなる神で、
大いにほめたたえらるべきです。
その大いなることは測り知ることができません。
4この代はかの代にむかって
あなたのみわざをほめたたえ、
あなたの大能のはたらきを宣べ伝えるでしょう。
5わたしはあなたの威厳の光栄ある輝きと、
あなたのくすしきみわざとを深く思います。
6人々はあなたの恐るべきはたらきの勢いを語り、
わたしはあなたの大いなることを宣べ伝えます。
7彼らはあなたの豊かな恵みの思い出を言いあらわし、
あなたの義を喜び歌うでしょう。
8主は恵みふかく、あわれみに満ち、
怒ることおそく、いつくしみ豊かです。
9主はすべてのものに恵みがあり、
そのあわれみはすべてのみわざの上にあります。

10主よ、あなたのすべてのみわざはあなたに感謝し、
あなたの聖徒はあなたをほめまつるでしょう。
11彼らはみ国の栄光を語り、あなたのみ力を宣べ、
12あなたの大能のはたらきと、
み国の光栄ある輝きとを人の子に知らせるでしょう。
13あなたの国はとこしえの国です。
あなたのまつりごとはよろずよに
絶えることはありません。

14主はすべて倒れんとする者をささえ、
すべてかがむ者を立たせられます。
15よろずのものの目はあなたを待ち望んでいます。
あなたは時にしたがって彼らに食物を与えられます。
16あなたはみ手を開いて、
すべての生けるものの願いを飽かせられます。

17主はそのすべての道に正しく、
そのすべてのみわざに恵みふかく、
18すべて主を呼ぶ者、誠をもって主を呼ぶ者に
主は近いのです。
19主はおのれを恐れる者の願いを満たし、
またその叫びを聞いてこれを救われます。
20主はおのれを愛する者をすべて守られるが、
悪しき者をことごとく滅ぼされます。
21わが口は主の誉を語り、
すべての肉なる者は世々かぎりなく
その聖なるみ名をほめまつるでしょう。

第146篇

1主をほめたたえよ。
わが魂よ、主をほめたたえよ。
2わたしは生けるかぎりは主をほめたたえ、
ながらえる間は、わが神をほめうたおう。

3もろもろの君に信頼してはならない。
人の子に信頼してはならない。
彼らには助けがない。
4その息が出ていけば彼は土に帰る。
その日には彼のもろもろの計画は滅びる。

5ヤコブの神をおのが助けとし、
その望みをおのが神、主におく人はさいわいである。

6主は天と地と、海と、
その中にあるあらゆるものを造り、
とこしえに真実を守り、
7しえたげられる者のためにさばきをおこない、
飢えた者に食物を与えられる。
主は捕われ人を解き放たれる。
8主は盲人の目を開かれる。
主はかがむ者を立たせられる。
主は正しい者を愛される。
9主は寄留の他国人を守り、
みなしごと、やもめとをささえられる。
しかし、悪しき者の道を滅びに至らせられる。

10主はとこしえに統べ治められる。
シオンよ、あなたの神はよろず代まで統べ治められる。
主をほめたたえよ。

第147篇

1主をほめたたえよ。
われらの神をほめうたうことはよいことである。
主は恵みふかい。
さんびはふさわしいことである。
2主はエルサレムを築き、
イスラエルの追いやられた者を集められる。
3主は心の打ち砕かれた者をいやし、
その傷を包まれる。

4主はもろもろの星の数を定め、
すべてそれに名を与えられる。
5われらの主は大いなる神、
力も豊かであって、その知恵ははかりがたい。
6主はしえたげられた者をささえ、
悪しき者を地に投げ捨てられる。
7主に感謝して歌え、
琴にあわせてわれらの神をほめうたえ。

8主は雲をもって天をおおい、地のために雨を備え、
もろもろの山に草をはえさせ、
9食物を獣に与え、
また鳴く小がらすに与えられる。

10主は馬の力を喜ばれず、
人の足をよみせられない。
11主はおのれを恐れる者と
そのいつくしみを望む者とをよみせられる。

12エルサレムよ、主をほめたたえよ。
シオンよ、あなたの神をほめたたえよ。
13主はあなたの門の貫の木を堅くし、
あなたのうちにいる子らを祝福されるからである。
14主はあなたの国境を安らかにし、
最も良い麦をもってあなたを飽かせられる。

15主はその戒めを地に下される。
そのみ言葉はすみやかに走る。
16主は雪を羊の毛のように降らせ、
霜を灰のようにまかれる。
17主は氷をパンくずのように投げうたれる。
だれがその寒さに耐えることができましょうか。
18主はみ言葉を下してこれを溶かし、
その風を吹かせられると、もろもろの水は流れる。

19主はそのみ言葉をヤコブに示し、
そのもろもろの定めと、おきてとを
イスラエルに示される。
20主はいずれの国民をも、
このようにはあしらわれなかった。
彼らは主のもろもろのおきてを知らない。
主をほめたたえよ。

第148篇

1主をほめたたえよ。
もろもろの天から主をほめたたえよ。
もろもろの高き所で主をほめたたえよ。
2その天使よ、みな主をほめたたえよ。
その万軍よ、みな主をほめたたえよ。
3日よ、月よ、主をほめたたえよ。
輝く星よ、みな主をほめたたえよ。
4いと高き天よ、天の上にある水よ、
主をほめたたえよ。
5これらのものに主のみ名をほめたたえさせよ、
これらは主が命じられると造られたからである。
6主はこれらをとこしえに堅く定め、
越えることのできないその境を定められた。

7海の獣よ、すべての淵よ、地から主をほめたたえよ。
8火よ、あられよ、雪よ、霜よ、み言葉を行うあらしよ、
9もろもろの山、すべての丘、
実を結ぶ木、すべての香柏よ、
10野の獣、すべての家畜、這うもの、翼ある鳥よ、
11地の王たち、すべての民、
君たち、地のすべてのつかさよ、
12若い男子、若い女子、老いた人と幼い者よ、
13彼らをして主のみ名をほめたたえさせよ。
そのみ名は高く、たぐいなく、
その栄光は地と天の上にあるからである。

14主はその民のために一つの角をあげられた。
これはすべての聖徒のほめたたえるもの、
主に近いイスラエルの人々の
ほめたたえるものである。
主をほめたたえよ。

第149篇

1主をほめたたえよ。
主にむかって新しい歌をうたえ。
聖徒のつどいで、主の誉を歌え。
2イスラエルにその造り主を喜ばせ、
シオンの子らにその王を喜ばせよ。
3彼らに踊りをもって主のみ名をほめたたえさせ、
鼓と琴とをもって主をほめ歌わせよ。

4主はおのが民を喜び、
へりくだる者を勝利をもって飾られるからである。
5聖徒を栄光によって喜ばせ、
その床の上で喜び歌わせよ。
6そののどには神をあがめる歌があり、
その手にはもろ刃のつるぎがある。
7これはもろもろの国にあだを返し、
もろもろの民を懲らし、
8彼らの王たちを鎖で縛り、
彼らの貴人たちを鉄のかせで縛りつけ、
9しるされたさばきを彼らに行うためである。
これはそのすべての聖徒に与えられる誉である。
主をほめたたえよ。

第150篇

1主をほめたたえよ。
その聖所で神をほめたたえよ。
その力のあらわれる大空で主をほめたたえよ。
2その大能のはたらきのゆえに主をほめたたえよ。
そのすぐれて大いなることのゆえに
主をほめたたえよ。
3ラッパの声をもって主をほめたたえよ。
立琴と琴とをもって主をほめたたえよ。
4鼓と踊りとをもって主をほめたたえよ。
緒琴と笛とをもって主をほめたたえよ。
5音の高いシンバルをもって主をほめたたえよ。
鳴りひびくシンバルをもって主をほめたたえよ。

6息のあるすべてのものに主をほめたたえさせよ。
主をほめたたえよ。